“撃墜王”が語った日本の戦争の意義
2007.12.11 Tuesday 01:07
くっくり
私もまだ40代前半だからあまり偉そうに言える立場ではないんですが、あの戦争の意義を若い人に理解してもらうには、まず、歴史は点ではなく線でつながっていることをしっかり教える必要があると思います。
私の頃もそうでしたが、学校の歴史教育って暗記が基本でどうにも細切れな感じというか、「線として捉える教育」があまりできてないんじゃないでしょうか?
石原氏との対談の中で、福田氏が「自覚どころかむしろ歴史を意識しない、死者との絆をないことにしたままの、いわば垂直的な倫理を伴わない価値観で戦後は子供たちを育ててきたのではなかったか」と発言されてますが、鋭い指摘だと思います。
歴史を線として捉えることができれば、死者、すなわち先人の声も自ずと聞こえてくるものです。
今を生きる私たちは、ある日突然出現したのではありません。国の未来のため、まだ見ぬ子孫のため、自己の命を投げ出して戦った先人たちがいた。彼らの尊い犠牲の上に、今の日本がある。今の私たちがある。――そんな一本の線がきっと見えてくるはずです。
(自信を持って言いますが、「戦争ハンターイ」「アジアの皆さんごめんなさい」と言わせるだけの教育では、この線は絶対に見えてきません)
線が見えてくれば、「命を大切にする」「人に対する思いやりを持つ」「公共心を持つ」といった、最近の日本人が急速に失いつつあると言われているものが、多少なりとも取り戻せるのではないか?私はそんな気がするのです。
戦争を知っている世代、それも「戦場」を知っている世代がどんどん鬼籍に入られている今、坂井三郎さんのように、日本のあの戦争の意義を実体験をもって若い人に教えてくれる「語り部」は、残念ながらかなり少なくなってきています。
空襲や原爆を体験された方の被害体験を語り継ぐことももちろん大事ですが、同時に、日本のあの戦争の意義も語り継いでいかねばならないと思います。
※関連リンク
・石原慎太郎公式サイト
・坂井三郎(Wikipedia)
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