2007.11.20 Tuesday 00:48
くっくり
任期満了に伴う大阪市長選は18日投票、即日開票され、無所属新人の元毎日放送アナウンサー平松邦夫氏(59)=民主、国民新推薦、社民支持=が、現職の関淳一氏(72)=自民、公明推薦=ら無所属4人を破り、初当選を果たした。当確となり支持者の前に姿を現した平松氏は「うれしいです。本当にうれしい。市民のみなさんの“大阪を変えてえな”という思いがこういう結果になったと思います」と声を震わせた。
福田内閣発足後初、また民主党にとっては小沢一郎代表辞任騒動後初の与野党対決の地方選。野党推薦候補が当選したことで、中央政界にも波紋が広がっている。民主党の鳩山由紀夫幹事長は「先の党首会談をめぐる一連の経過を乗り越え、わが党の推薦候補が自公推薦の候補を破り堂々の当選を果たした意義は大きく、来る総選挙に向け大きな弾みとなりました」とコメント。今回の勝利で代表の辞任騒動のダメージは最小限に食い止められたと判断、国会審議でも攻勢を強めるのは確実な情勢だ。
一方、自民、公明両党は表面上は敗北を冷静に受け止めたが「小沢代表の辞任騒動にもかかわらず、予想外に民主党への支持が根強かった」(自民党幹部)ことに困惑を隠せない。新テロ対策特別措置法案の成立を目指し、衆院の解散・総選挙もちらつかせて野党をけん制してきた国会戦略の見直しを迫られることになりそうだ。
▼政治評論家・浅川博忠氏の話 地方選とはいえ民主推薦候補が、自公推薦の現職を破った意味は大きい。大阪市民が代表となり全国に“小沢ショック”がないことを証明した。このことで小沢氏の求心力は再び高まり、党内の結束力はさらに強くなった。国会運営でも勢いを強めてくるだけでなく、総選挙に向けて弾みがついたことは間違いない。
◆平松 邦夫(ひらまつ・くにお)1948年(昭23)11月15日生まれ、兵庫県尼崎市出身。同志社大法学部卒業後、71年に毎日放送入社。76年1月〜94年8月まで「MBSナウ」のキャスター。「サントリー1万人の第九」の司会を8度務めた。毎日放送北米支局長などを歴任し、11月3日付で同局を退社。
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