「アンカー」日米防衛疑獄(付:金正男パリに現る)
2007.11.15 Thursday 02:14
くっくり
「『旧田中派の政治家』。……何か隠れてますね」
青山繁晴
「はい。今までの話で皆さん何となくわかっていただくと思うんですけど、つまり田中角栄さんの時代から、いったんロッキード事件でやられたけれども、利権そのものは生き残ってずっと、ロッキード事件で終わったんじゃなくて続いてきたということなんですね。しかも大事なことはですね、たとえば僕が法務・検察を担当してた時の大臣、梶山静六さんという官房長官でしたが、この人も田中派ですね。元田中派ですね」
山本浩之
「七奉行の一人と……」
青山繁晴
「そうですね。すなわちロッキード事件でやられた後、ずっと田中派はこの法務大臣をとって、検察の動きを、情報を入手してきたわけです。だから今まで検察が業者の方をやれても、こういう政治家の方には行けなかった。しかし今回は皆さん考えていただくと、総理官邸に誰がいるか。福田康夫さんですね。福田康夫さんという人はお父さんが福田赳夫総理。田中角栄と正面から激突して『角福戦争』をやった人。旧田中派には親子二代の恨みがしっかりある人。ね。そういう経緯がどうも背景にあって、福田官邸は少なくとも止めはしないということになってるわけですね」
山本浩之
「あー、なるほど」
青山繁晴
「だから今回、非常に大きな変化が起きつつあって、そして実は単に旧田中派の流れの政治家だけじゃなくて、ここに大事なキーワードがもう1個あるんです」
image[071114-13tanakaha2.jpeg]村西利恵
「はい。それは『アメリカに嫌われた旧田中派の政治家』」
山本浩之
「ロッキード事件の検証の時にも、田中角栄元首相そのもの、その人がアメリカに嫌われたんだという見方もありましたもんね」
青山繁晴
「ええ。当時は単なる見方だったんですが、今はもういわば歴史上の定説になってて、田中角栄総理は石油開発についてアメリカのメジャー資本を退けて、日本の民族資本を育てようとしてやられたんだと言われてますね。これもう定説になりかかっていて、で、実は今現在アメリカに嫌われたとなってるけど、今現在アメリカに嫌われている旧田中派の政治家がいて、これ誤解なきように言いますが、複数です」
山本浩之
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