「アンカー」日米防衛疑獄(付:金正男パリに現る)
2007.11.15 Thursday 02:14
くっくり
室井佑月
「ヒントもだめ?(一同笑)」
青山繁晴
「(笑)いい質問ですが、誰にもわかるヒントだとやっぱりだめです。ごめんなさいね」
村西利恵
「じゃあわかる人にはわかるヒントを……」
青山繁晴
「ええ、それでぎりぎりの線でね、数多くの捜査関係者から話を聞きました。僕はもともと事件記者ですし、政治記者当時も法務・検察の担当時代がありましたから、長い長い付き合いの人たちと久しぶりにお会いして話を聞いたりしました。それをまずちょっとまとめてあります」
image[071114-07tenkai.jpeg]村西利恵
「はい。青山さんが入手した捜査当局が描いている追及の流れ、こちらです。……まず11月8日に、山田洋行の元専務・宮崎容疑者が逮捕されましたね。この拘置の期限が最大で20日間ということで、その期限が来る11月28日頃、宮崎容疑者を贈賄の容疑で再逮捕するのではと見られています。そして同じ頃、守屋前事務次官を収賄の容疑で逮捕する。そしてさらにはこちらですが、来年、政治家を立件へ、とあります」
青山繁晴
「はい。これ、たくさん漢字が並んでて何か難しそうですけどね、そんな複雑な話じゃないんです。まずその、山田洋行っていう防衛専門の商社の、ま、実力者だった宮崎容疑者、これ、11月8日に逮捕した時の容疑は、あくまでも業務上横領が中心ですね。で、実はこの宮崎容疑者は、ここの間(11月8日と28日の間)に来るんですけど、11月15日、明日の証人喚問、守屋さんがまた出なきゃいけないですね、参議院に。そこに初めてこれ、呼ばれるはずだった。それが国会に行く前に逮捕しちゃった。だもんで、国会議員の中にも相当怒ってる人いますが、それは、検察の狙いははっきりしててですね、その、業務上横領っていうのが本来の目的じゃなくて、あくまでも、宮崎さんは賄賂を送りましたね、守屋さんは賄賂を受け取りましたね、それを立件したいからで、この人が国会の証人喚問に行って、べらべら喋ってしまうとですね、要するにさっきの話と関連しますけど、守屋さんを逮捕する時のカードがなくなっちゃうんです。で、こういう賄賂を送る、受け取るっていう話っていうのはですね、賄賂を受け取ったえらい人が『そうです、もらいました』なんて言うはずがないわけです。必ず送った側を責め立ててですね、それをまず固めてから、それから守屋さんやあるいは政治家に捜査が行った時に、『あなたが否定しても、送った側は送ったともう言ってるじゃないか』というのだけがカードなんで、今これを、捜査用語で『たたく』って言いますけれども、宮崎容疑者を徹底的に調べてるところなんです。その調べの状況も踏まえて言うと、この20日間、裁判所が延長認めて20日間の拘置を終えた頃に再逮捕、つまり、本来の容疑である賄賂を送りましたねってことで逮捕して、それとほぼ同時に守屋さんをついに収賄で逮捕すると。で、ここまででもですね、けっこうな話で、さっき言ったとおり、今までは業者側ばっかりやられて、防衛官僚やられたことは実質的にはなかったので、守屋さんという天皇と呼ばれた人を逮捕するだけでも大きいですが、実はこれもまだ準備段階にすぎなくて、いよいよ年明けから政治家に行くであろうと、そういう話なんですね。で、政治家に行く時に何が最大の注目点かというのが、次にこれです」
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