沖縄戦集団自決問題まとめ(2)

2007.11.10 Saturday 03:22
くっくり



 この写真を掲載している沖縄タイムスの記事の見出しは「歪曲される沖縄戦」となっていますが、歪曲しているのは沖縄タイムス自身であるという、何とも笑えない話です。

 沖縄在住のジャーナリスト恵隆之介氏は、「沖縄では、軍命令を疑う意見は地元紙に一切掲載されず、今も言論統制が行われているのに等しい。戦後、米陸軍第8心理作戦部隊が『沖縄県民は日本国民に差別された。その帰結が沖縄戦の悲劇だ』と反日宣伝を徹底したが、それが定着してしまった」と話しています。

 このように沖縄タイムス、琉球新報といった左翼の地元紙は長らく偏向報道を続けてきたわけですが、テレビも同じ傾向のようです。
 それは県民集会当日の沖縄のテレビ欄に顕著に見て取れます。NHK教育テレビを除いた4つの地上波チャンネル全てが県民大会を生中継で伝えています。他の地方ではちょっと考えられないことだと思います。


■沖縄人の鬱積

 このような「全体主義」「同調圧力」を憂う人たちは、沖縄にも少なからずいます。
 これまで私は書籍やネットで、沖縄県民のそういった声に接する機会がありました。が、声を挙げている人は沖縄全体から見れば少数派です。

 なぜ沖縄からまともな声があまり聞こえてこないのか。それは端的に言えば、やはり「おかしいんじゃないかと言いたくても言えない。言ったら周囲から白い目で見られる」ということのようです。

 沖縄大学教授の宮城能彦氏は、「まずは沖縄の人間が冷静になって、本土の人たちを僕らの土俵に乗せないといけない。しかし沖縄にはそういう議論がない。自分たちの正しさや悲惨さを一方的に発信することだけが沖縄の主張になってしまっている。そこに現在の沖縄の悲劇がある」と話しています。

 が、本土の人たちにも問題はあって、「ちょっと沖縄戦の話をすると、もう向こうが黙ってしまう。『沖縄の人たちの前では、何も言う資格がありません』みたいな雰囲気になって、議論にもならない」とのことです。
 もっとも本土のテレビも、「沖縄の声」=「ヒステリックな被害者の意見」しか流さないわけですから、本土から来た人が「何も言う資格がありません」という態度になってしまうのはやむをえないのではないでしょうか。

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