2007.11.10 Saturday 03:22
くっくり
沖縄戦の集団自決をめぐる高校日本史の教科書検定問題で、日本軍の強制に関する記述を削除、修正した教科書会社5社のうち東京書籍(東京)と実教出版(同)が1日、軍の強制を示す記述を復活させる内容で文部科学省に訂正申請した。
一連の問題での訂正申請は初めて。新しい証言などによって検定済み教科書の表現では「学習上の支障」が生じることを理由として申請したとみられる。
残る教科書会社も近く訂正申請する予定で、文科省は教科書検定審議会に訂正を承認するかどうかの審議を求め、年内には結論が出る見通し。
教科書会社の幹部は申請後「1日も早く、申請内容通りに認められることを願っている」と述べた。一方、渡海紀三朗文科相は「真摯(しんし)に受け止め、適切に対応していく」とのコメントを出した。
関係者によると、うち1社は「沖縄戦の実態について誤解する恐れがある」との検定審の検定意見を受け、住民を集団自決に追い込んだ主体が不明確な表現に修正したが、訂正申請では「日本軍によって『集団自決』においこまれた」などとし、軍による強制だったことをはっきり示す記述にしたという。
さらに、住民の証言を紹介した史料でも「軍の命令があった」とする記述を追加。近年の出来事を解説する別ページで今回の検定問題を取り上げるほか、9月末に検定意見の撤回を求めて沖縄県で開かれた県民大会を注釈に加える。
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