沖縄戦集団自決問題まとめ(2)

2007.11.10 Saturday 03:22
くっくり


(修正後)
 また、県民が戦闘の妨げになるなどで集団自決に追いやられたり、日本軍により幼児を殺されたり、スパイ容疑などの理由で殺害されたりする事件が多発した。

○清水書院 日本史B
(修正前)
 現地召集の郷土防衛隊、鉄血勤王隊、ひめゆり隊など非戦闘員の犠牲者も多かった。なかには日本軍に集団自決を強制された人もいた。
(修正後)
 現地召集の郷土防衛隊、鉄血勤王隊、ひめゆり隊など非戦闘員の犠牲者も多かった。なかには集団自決に追い込まれた人々もいた。

○三省堂 日本史A、B
(修正前)
 さらに日本軍に「集団自決」を強いられたり、戦闘の邪魔になるとか、スパイ容疑をかけられて殺害された人も多く、沖縄戦は悲惨をきわめた。
(修正後)
 さらに追い詰められて「集団自決」した人や、戦闘の邪魔になるとかスパイ容疑を理由に殺害された人も多く、沖縄戦は悲惨をきわめた。

○山川出版社 日本史A
(修正前)
 島の南部では両軍の死闘に巻き込まれて住民多数が死んだが、そのなかには日本軍によって壕を追い出され、あるいは集団自決に追い込まれた住民もあった。
(修正後)
 島の南部では両軍の死闘に巻き込まれて住民多数が死んだが、そのなかには日本軍に壕から追い出されたり、自決した住民もいた。

○東京書籍 日本史A、B
(修正前)
 そのなかには、日本軍がスパイ容疑で虐殺した一般住民や、集団で「自決」を強いられたものもあった。
(修正後)
 そのなかには、「集団自決」に追い込まれたり、日本軍がスパイ容疑で虐殺した一般住民もあった。

 これらを読めば、「軍による集団自決の強要」という要素が取り除かれただけで、決して沖縄戦の悲惨さを否定するものではないし、「軍が関与したこと」までも否定したわけではないことがわかります。
 にもかかわらず、批判が相次ぐことに対しては、かつての慰安婦問題と全く同じ構図です。

 朝日新聞はその後も確信犯的に、軍の「命令」ないし「強制」と、軍の「関与」を混同する記事を書き続けています。
 たとえば10月7日の一面には、「軍の関与を証言する動き」という見出しの記事が掲載されています。

 こうした混同は驚くことに、例の宜野湾市で行われた教科書記述の検定撤回を求める沖縄の県民集会(後述)で採択された決議にも見て取れます。

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