「アンカー」小沢辞任劇場の舞台裏
2007.11.08 Thursday 03:12
くっくり
村西利恵
「もう話が、根回しができてるからですよね」
青山繁晴
「国対委員長もそれ知らないわけだから、自民党の中ではけっこうね、伊吹幹事長も含めてびっくりしたっていうのが本当のところ。でもそれが冷めないうちにあっという間に翌日、第一回の党首会談になって、少なくとも私が聞いている限りでは、ここで小沢さんが言ったのは、とにかく国連決議に基づいた自衛隊派遣というのを考えてくれと言った。その前にまず福田さんの方から、連立とか部分連合とか言わずに、とにかく協力して、日米関係おかしくなったりしないように、新テロ特措法は協力できませんかってことを福田さんが言って、小沢さんは、いや、国連決議、国連決議ということを言われた。で、その時の福田さんの受け取り方は、あ、つまり国連決議、小沢さんの長年の持論である国連決議さえクリアしてやれば、小沢さん何でも乗ってくるのかなという感触を得たそうです。福田さんはそんなもんで、その後、多少の党内根回しはしてから11月2日の金曜日、その週の金曜日に、ある意味突然、公明党の太田代表を呼び出して、2時半から会談をして、連立って言葉はあくまで福田さんは使ってないけども、小沢さんが歩み寄ってくる可能性があるということ言って、で、太田さんはこれは連立の話かとびっくりしたそうですが、そこでむきになって反対するよりも、とにかく福田さん、あなたのこと信頼してますよと、自公の信頼関係は大丈夫ですよね、だけ言って、福田さんはすぐ3時からの第二回の党首会談、これ党首会談というのはもちろん福田さんと小沢さんの会談に入ってしまって、その時には、小沢さんの長年の持論の国連決議だけが自衛隊を出すかどうかの判断になるって話を、それをいわゆる恒久法、つまり特別措置法とかそういう臨時の法律じゃなくていつまでも続く法律、すなわち国連決議があったら自衛隊は何でもしなきゃいけないし、国連決議がなかったら自衛隊は何にもできないという話を持ち出して、で、福田さんはそれをOKしたわけじゃないけど、あなたの言ってる趣旨を含めて文書にしてみましょうと、メモにしましょうということを約束して、それで中断になった。会談がうまくいかないから中断になったんではなかった。で、中断してすぐ福田さんは町村官房長官を呼んで、これこれこういう話だからメモを作ってくれと言った。で、小沢さんは実は会談を中断する直前にクギを刺してて、これから総理はメモ作るんだったら内閣法制局に相談するでしょう?と。その時に内閣法制局はきっと反対するけれども、そういうのは無視して下さいね、まで言ったと。福田さんはその時フンフンと言っただけで、実際は町村官房長官を通じて内閣法制局にも打診が行きました。打診が行って、その、さっき言った通り、小沢さんの思い通りじゃないんですよ、実際はね。国連決議があったら自衛隊は武力行使でも何でもしろ、国連決議がなかったら日本の周りで日米安保条約に基づくことが起きてても自衛隊何もできないんじゃ、この国おかしくなっちゃうから、そんなことは書いてないんだけど、小沢さんから見たら初めて自分の考えが盛り込まれたようなメモがここで作られた。で……」
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