小沢代表が辞意を表明したわけですが

2007.11.05 Monday 20:13
くっくり




 小沢さんは結局、何がしたいのか?

 産経の高橋昌之記者はこう語っています。
 「小沢氏は4年12月、自民党の最大派閥だった経世会を割って出て、『改革フォーラム21』(羽田派)を結成した。その直後、小沢氏と酒を酌み交わした際、同氏が語った言葉を今も忘れない。『オレは(海部俊樹政権で)自民党の幹事長をやって、権力も何もかも手に入れたし、どんなものかも分かった。だからもう欲しいものはない。オレにとって、あとはこのお国がどうなるかということだけなんだ』。その後、小沢氏は『二大政党による政権交代可能な政治』の実現に突き進む」(産経11/5朝刊

 政治アナリストの伊藤惇夫氏も、昨日の「プレミアA」で、「小沢さんは政権を取るよりも政界再編がやりたい」と言ってました。

 となると、小沢さんとしては、“今の民主党”に政権を取らせることに必ずしもこだわる必要はないのであって、最終目標は「二大政党による政権交代可能な政治」の実現、その布石としての「政界再編」の実現ということになるのでしょうか。

 で、今回、その起爆装置のスイッチを押してみたと。
 残念ながら不発に終わったけど、スイッチはまだ小沢さんの手元にあるのではないでしょうか。代表を辞任することで、かえって自由に動きやすい立場になるでしょうし。
 何カ月後か何年後かわからないけど、頃合いを見計らって、またスイッチを押してくるかも。


 「ちちんぷいぷい」で岩井奉信氏は、「民主党は文化系のクラブなのに体育会系の小沢さんが部長になった」という、面白い例えをしました。

 要するに小沢さんは、あまり細かいことは言わなくて、「以心伝心で理解しろ」「上の者に反抗するな」というやり方で、これはかつての田中派の体質でもあると。
 とはいえ、「小沢さん、気持ちは体育会系だが身体は弱いし、もう疲れてしまったのではないか」と岩井氏。
 となると、安倍さんが辞めた理由とそう差はないのかも?(^_^;

 確かに、民主党という党をどうこうしようという気持ちは萎えてしまったのかもしれませんが、「他のやり方でまたやったるでー!」という気持ちは十分残ってるんじゃないかと思います。

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