「アンカー」北の核流出疑惑と福田外交の2つの顔

2007.09.27 Thursday 01:39
くっくり



山本浩之
「農業?」

青山繁晴
「ええ、農業研究施設という名目の場所に持ち込んでいたらしいのを、まだ『らしい』んですけれども、そこを爆撃して破壊してしまったという。その……」

山本浩之
「さかんに正当性を強調してますよね、イスラエルはね。空爆以降のニュース見ると……」

青山繁晴
「イスラエルは実は、空爆やりましたってことをですね、もう認めてしまったわけではないんですよ。というのは、これはアメリカとの関係もあって、イスラエルはそこを口を濁してるんですが、少なくとも欧米社会ではこれは常識になってるわけですね。で、その時にね、客観的に日本がどう考えるかっていうことで皆さん、一つ参考情報を言いますとね、これ今、地図見ていただきますとね、ここに青い海あるでしょ。これ村西さん、どこの海ですか?」

村西利恵
「地中海?」

青山繁晴
「その通りですね。で、地中海というのは、僕たち日本人のイメージで言うとですね、地中海ってこっち(西)の方に、フランスやイタリアの明るい海ってイメージだけありますね。ところがこれ、シリアも地中海に面している大事な国の一つなんですね。それで、僕が仕事でシリア軍の将軍に会いに行った時に、彼が指定した、いわば密会じゃないですけども、秘密裡に会う場所っていうのは全部、この海辺だったんです。全部海辺でした。ということは、シリアっていうのはもともと陸から行ったり海から行ったりするよりも、この海を使うという、非常に隠密裡に事が運べるという考え方をする国なんですね。だからこの北朝鮮の核関連物質がこの海からやってきたというのは、非常にわかりやすい話なんですね。で、その上で、じゃあこれをアメリカがどう考えるかっていうことなんですけど、皆さんここでちょっと思い出していただきたいんです。もう一回申し上げますが、この日本はずっと内政の混乱で外交のことを忘れがちになってましたが、去年の夏から秋にかけて衝撃のことが2つありましたよね。去年の7月に弾道ミサイル7発も発射して、わずかその3カ月後に衝撃の核実験やったわけですね。その時にアメリカのブッシュ大統領やライス国務長官がどう言ってたかというと、『この北朝鮮が実験した核をもしもテロリストや、それから第三国に売るようなことがあったら、それはデッドラインを超えるぞ』と。つまりはっきり言うと、戦争を含めてあり得るぐらいの非常に強いこと、言ったわけですね、これ。シリアってもちろん第三国、これまだまだね、北朝鮮もシリアもそうです、核関連物質を売ったとは言ってませんから。そこはま、公平に言わなきゃいけないけど、でもアメリカにとってはイスラエルの情報も含めて爆撃までやったんですから、さあ大変な事態になってるわけです。デッドラインを超えつつあるってことになるわけです。それで僕も含めてですね、ま、誰もがはっきり言って世界の関連する誰もが、じゃあアメリカの、特に国務省はどうするんだと。『北朝鮮は信用できる』とこないだからずっと言ってて、今年1月にはヒルさんと北朝鮮の金桂冠(キムゲグァン)さんがベルリンで飲んだり食ったりして、喜んでやって、今まで来たわけですね。じゃあどうすんのかと思ったら、いきなりこの発言が出たんです」

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