2007.09.22 Saturday 03:18
くっくり
(竹中文)
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【プロフィル】つのだ☆ひろ
昭和24年8月1日、福島県生まれ。25年に東京に移住、中学時代からドラムを始める。高校在学中にプロデビュー。45年に「渡辺貞夫カルテット」に加わり、世界のジャズフェスティバルに出演。作詞作曲にも頭角を現し『メリー・ジェーン』や『失恋レストラン』を生んだ。平成17年、総合音楽学校「WILD MUSIC SCHOOL」を開校した。
■昔の名曲を若者に伝える
≪東京都日野市の公立小学校に長男を通学させていたとき、なにげなく、小学5年生の音楽の副読本を見た≫
−−何に驚いたのですか
つのだ 副読本を見たときに、何かが変化しているということに気が付いたのです。というのは、わけのわからない流行歌のような歌が幅をきかせていて、文部省唱歌『故郷(ふるさと)』のような名曲が抜け落ちていたから。北原白秋のような日本を代表する方が作詞した曲も歌い継がれていない。「なくしていいのか」と自問しました。それで、小学校に行き、直接先生に問いかけた。
−−先生の反応は
つのだ 先生は「昔の歌は歌詞が難しくて生徒たちにはわからないんです」と言いました。びっくりしちゃった。その難しい言葉を教えるのが先生ではないでしょうか。それ以来、どのようにしたら昔の優れた名曲を若者に伝えられるかを考え始めました。そして『故郷』などを収録したCDアルバムも制作しました。
−−小学校の卒業式にも出席しましたか
つのだ 出席しましたが、息子の卒業式では『蛍の光』が歌われなかった。『君が代』では、僕ら夫婦以外、誰も声を出さなかったし、立たなかった。「ご起立ください」というアナウンスがあったのは、『翼をください』を歌うとき。僕は言葉を失った。『翼を−』はフォークソングであり、僕としては歌謡曲としか思っていませんでしたから。帰宅してから国歌を歌わなかった息子を怒鳴りつけました。
−−どうして息子さんは歌わなかったのですか
つのだ その答えを聞いたら驚きますよ。息子はね、「歌ったことがないから知らないんだもん」と言いました。僕は、「えーっ」と言ったきり、開いた口がふさがらなかった。日本の国民なのに、国歌を教えないのが当時の教育の実態だったのです。
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