2007.09.15 Saturday 03:36
くっくり
(前略)後継総裁を選ぶ自民党に、注文しておきたい。
まず、あんな形で政権を投げ出してしまった安倍首相の失敗をどう総括するのか、きちんと議論することだ。
政策面での行き詰まりや破綻(はたん)はともかく、今回の事態は首相となる人物の資質が大事であるという、きわめて当たり前のことを浮き彫りにした。どれだけ有権者受けが良く、選挙が得意そうであっても、そのことと日本の首相にふさわしいかどうかは、必ずしも一致しない。
衆院で多数を握る自民党の総裁は、ほぼ自動的に首相の座につく。総裁選の投票権を持つ議員や党員は、首相を選ぶという責任の大きさを自覚すべきだ。
首相に求められる資質とは何か。
優れた判断力や洞察力、バランス感覚は欠かせない。どれも深い知性に裏打ちされてこその能力だ。
首相は内政から外交、国の安全、スキャンダル対応などありとあらゆるボールを打ち返さなければならない。いたずらにキャリアを重ねればいいわけではないが、豊富な経験がものをいうのは間違いない。議会制民主主義の道理をわきまえることも必要だ。
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