北方領土とロシアの蛮行を忘れるな
2007.09.11 Tuesday 01:35
くっくり
言論・集会・結社の自由があるかどうかは、その国が民主主義国であるかどうかの一番の基準だと思いますが、ロシアにはそれらの自由がないのです。
こういう国を相手にするのですから、日本政府は10倍賢く、また10倍熱意を持って臨まねばならないと思うのですが、そういったものは今の政府には全く感じられません。
昨年7月の漁船拿捕銃撃事件での日本政府の対応もひどいものでした。
政府はロシア側に抗議をしただけで実質何もしなかったし、今もしていません。
「国家として関与すればロシア側の主権を認めたことになる」というのが外務省の論理らしいのですが、単なる事なかれ主義ではないですか。
北方領土問題にも熱心なノンフィクション作家の上坂冬子さんが、国後島に連行された坂下登船長が一方的な有罪判決を食らって根室に戻ってきた後、ご本人に会って話を聞いたそうです。
最初、なかなか会ってくれず、3日目になってやっと会えたのだそうです。
その時に「なぜ、身を隠すようにしているのか」と聞いたら、船長は「リトビネンコが殺されたのを思うと、怖い」と答えたそうです。
根室を歩いているロシア人はほとんどが船員なのですが、「自分の顔は新聞で知られているから、表へ出られなかった」「いつどこで毒を盛られるかわからないから」と。
坂下船長は「中間線」(ロシアが北海道本土と貝殻島、国後島などの真ん中に勝手に引いた線)を越えたからと、214万円の罰金を食らったのですが、「ああいう国だから、新たに難癖つけられるかもしれない」と用心して、いちおう家から250万円持ってこさせたそうです。そしたらお釣りが貰えなかった。しかも外務省はこの時、全く立ち会わなかった。
裁判となった時も、外務省は法廷に弁護士も通訳も送らず、坂下船長は孤立無援のままロシアの言うなりに罪状を認めるしかなかったのです。
船も最初は返すとロシア側は言っていたのに、未だに取られたままだそうです。
しかも坂下船長以下乗員は根室海上保安部から書類送検までされたそうです。
というのは、北海道庁はロシアが勝手に引いた「中間線」から少し北海道寄りに「規則ライン」を引いてしまっており、この規則を破ったからという理由です。
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