北方領土とロシアの蛮行を忘れるな

2007.09.11 Tuesday 01:35
くっくり



 またソ連軍は満州へも侵入、殺戮、略奪、強姦の限りを尽くしました。ソ連には慰安所がなく、レイプを黙認していたのです。

 さらにソ連軍は日本人捕虜をシベリアに抑留し、飢餓と酷寒の中、過酷な強制労働をさせました。これはポツダム宣言にも国際法にも違反しています。
 シベリア抑留者は60万人、うち死者は6万人と長く言われてきましたが、近年の研究では、抑留者200万人、死者40万人という説も出ているそうです。
 (ついでに言えば、現在中学の歴史教科書で、この語り継ぐべきシベリア抑留について書かれてあるのは、「新しい歴史教科書がつくる会」の教科書のみだそうです。嘆かわしい!)

 が、ソ連は、千島列島占領もシベリア抑留も「日露戦争の復讐」として正当化しました。火事場泥棒が「戦勝国」として東京裁判の判事席に座り、日本を「悪」として裁いたのです。


 話を現代に戻します。

 一般に「サミット」と呼ばれる「主要国首脳会議」。これは民主主義の先進国の集まりですよね。
 以前はG7、先進7ヶ国首脳会議と呼ばれていました。ロシアは入っていませんでした。
 アメリカのクリントン前大統領がロシアをここに入れ、G8となったのです。
 エリツィン前大統領時代に民主化がいくらか進んだとして入れたのでしょうが、現在のロシアは果たして民主主義の先進国と呼べるでしょうか?

 ロイヤル・ダッチ・シェル、三井物産、三菱商事の外資三社がサハリン・エナジー・インベストメントを設立、完成間近にあった石油・天然ガス開発事業「サハリン2」に、2006年、突然クレムリンが横車を入れて、ロシア政府系の天然ガス独占企業体のガスプロムが半ば強制的に“横取り”した事件。

 歯舞諸島海域で2007年夏、日本の漁船がロシアの国境警備艇に銃撃・拿捕されて若い漁師1人が殺害された事件。

 日本が巻き込まれていない「これが民主主義の国のやることか?」的な事件は、もうそれこそ無数に起きているのではないでしょうか。

 有名なところでは、プーチン政権の残酷なチェチェン政策を批判した女性ジャーナリストのポリトコフスカヤさんが殺され、彼女を擁護していた元KGB要員のリトビネンコ氏も亡命先のロンドンで放射性物質で殺された事件。これは英露の外交問題に発展していますね。

 今年4月にモスクワ、サンクトペテルブルクで反プーチン・デモが起きた際は、機動隊がデモ参加者だけでなく報道陣にまで暴行を加え、力尽くで排除しました。

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