日朝作業部会まとめと拉致問題停滞の内的要因

2007.09.08 Saturday 01:39
くっくり



 続いて拉致被害者家族の記者会見がおこなわれた。明暗を分けた家族一人ひとりがマイクを前に語った言葉は、まだ多くの国民の耳に残っているはずだ。特に横田めぐみさんに関する「死亡宣告」を受けたばかりの横田早紀江さんが語った言葉は、日本人ならば誰もが忘れることのできないものだ。

 「日本の国のために、このように犠牲になって苦しみ、また亡くなったかもしれない若い者たちの心の内を思ってください」。彼らはこれが日本の「政治の中の大変な問題であることを暴露しました。このことは本当に日本にとって大事なことでした」。国家としての日本がすでに存在をなくしていたことを知らせるため、「めぐみは犠牲になり、また使命を果たしたのではないかと私は信じています。いずれ人は皆死んでいきます。本当に濃厚な足跡を残していったのではないかと思うことで、私は頑張ってまいりますので、皆さまと共に闘ってまいります」

 「国家とは何か」という、確信的な問いかけに、あれだけの関心が集まったのは、あの終戦の日、昭和二十年八月十五日以来のことであったといってよかろう。この日の出来事は日本人の同胞に対する意識を決定付け、今後、けっして風化することはないだろう。その後の歴史を決定付けるような出来事が訪れた瞬間を、英語で“defining moment”(決定的瞬間)と呼ぶが、まさに九月十七日のあの日は、その後の日本の歴史における「決定的瞬間」が訪れた日だった。

 そして被害者家族が語った言葉はこの日の出来事の象徴となって、その後の日本のあり方を大きく変えることになった。

 日本人の国家観は確かに変わりました。
 外交に対する考え方も変わりました。友好一辺倒ではなく、言うべきことははっきり言う、そんな外交を政府に求めるようになりました。
 これまで北朝鮮を擁護してきた左翼勢力は凋落しました。マスコミの北朝鮮報道も一変しました。

 そして安倍政権の誕生。北朝鮮に対してはもちろん、中国や韓国にも言うべきことをはっきり言う政権。この政権ならやってくれる。

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