日印関係で朝日の露骨な社説&パール判事について

2007.08.24 Friday 21:50
くっくり


 この解説は、判決書に散見する日本に否定的な表現をわざわざつまみ食いし、拡大解釈して「パール氏は実は日本を肯定していなかったと思える」と書いているのだ。

 パール氏もまさか日本人法学者がこんな解説を書くとは夢にも思わなかったろう。
 もしこれを読んでいたら、決して自分の判決書との併載など許可しなかったはずだ。

 だが今でも判決書はこの曲解解説と抱き合わせで出版され、おかげで今でも、判決書の全文を読もうとする秀才くんほど「パール判決書は日本無罪論ではない」と言い出す有様となっている。

 パール氏は東京弁護士会においても多数の法律家を前にして講演しました。その時の言葉も紹介しておきます。

 <<日本人はこの裁判の正体を正しく批判し、彼らの戦時謀略にごまかされてはならぬ。
 日本が過去の戦争において国際法上の罪を犯したという錯覚におちいることは、民族自尊の精神を失うものである。
 自尊心と自国の名誉と誇りを失った民族は、強大国に迎合する卑屈なる植民地民族に転落する。
 日本よ!日本人は連合国から与えられた《戦犯》の観念を頭から一掃せよ。>>

 朝日社説は「安倍首相はパール判事の全体像を理解しているのだろうか」と言ってますが、全体像を理解してないのは朝日の方でしょ。同様に「パール判事の主張をつまみ食い」してるのも朝日の方。


 で、安倍さんとパール氏のご長男との面会のニュースですが、安倍さんは朝日が期待したようなメッセージは発しなかったようです。

首相、東京裁判のパル判事の長男と面会(朝日8/23)
 インドを訪問中の安倍首相は23日昼(日本時間同日午後)、極東国際軍事裁判(東京裁判)で連合国側判事を務めたインドの故ラダビノッド・パル判事の長男プロサント・パル氏(81)とコルカタ市内で面会した。首相は「判事は多くの日本人から今も尊敬を集めている。ご遺志は日印関係を発展させることだったと思う」と述べた。

 判事は東条英機元首相ら25人のA級戦犯について、全員の無罪を判事11人の中でただ一人主張した。プロサント氏との面会は首相の強い希望で実現。同行筋によると、東京裁判をめぐるやりとりはなかったという。

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