全閣僚8・15靖国参拝見送り

2007.08.14 Tuesday 00:56
くっくり


 
 さて――。
 この時期、テレビや新聞は戦争の話題一色ですよね。
 新聞の投書欄でもそういう特集が組まれたりしてます。
 実際に戦争を体験された方の体験談って、どれもこれも身に詰まされるものばかりなんですが、8月12日付産経新聞朝刊に掲載されたこの投書は特別、私の心に響きました。

特攻隊員の妹さんはいま…

 敗戦の色濃くなったころのこと。勤労奉仕で疲れていた私たちは、小学校の校庭の葉桜の下で休憩していた。

 同じ場所に航空兵が数人いて、私たちに話しかけてきた。

 「自分たちは霞ヶ浦航空隊からきました。日本は自分たちが守っているから大丈夫です。特攻隊が一発必中、必ず敵の航空母艦を轟沈(ごうちん)してみせます」

 日焼けしたりりしい顔で話すのを時のたつのも忘れて聞いていた。

 その中の一人は「村上」と呼ばれていて、底抜けに明るく人気があった。彼は私にほほえみ「あなたは故郷にいる妹に似ているんですよ。妹は泣き虫だから自分が戦死したら泣くだろうな」、私をじっと見つめ言った顔が今も忘れられない。

 数日後、特攻隊の出撃写真が新聞で報道された。その写真の中に村上さんの顔があった。多感な私は新聞を見て泣いてしまった。

 私に似ている、と村上さんが言った妹さんはご健在でおられるでしょうか。

 <主婦 小田部美代子(78)茨城県桜川市>

 多感な時期はとっくに通り過ぎた私ですが、この投書を拝読して泣いてしまいました。


 8月10日でしたか、全閣僚が終戦の日の靖国参拝を見送ることになったというニュースがありましたよね。
 最初にこれを聞いた時は、安倍総理以下閣僚全員を参拝しづらいムードにさせるための朝日あたりの飛ばし記事?なんて思ったりもしたんですが、産経までもが伝えているところを見ると、どうやら本当みたい。
 大変残念なことです。

 英霊をないがしろにする国。死者との約束を平気で反故にする国。
 そんな国が果たして「美しい国」と呼べるのでしょうか?
 安倍総理の言う「戦後レジームからの脱却」とは一体何なのでしょうか?


 靖国参拝に対する思い入れが大変強いとされてきた安倍総理とその「お友達内閣」ですから、普通に考えれば、今年は過去最多の閣僚が参拝してもおかしくないはずです。

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