台湾の国連加盟申請不受理と盧千恵さんインタビュー

2007.08.11 Saturday 00:04
くっくり



 そして、再び門前払いされました。

台湾の加盟申請、再び門前払い=国連総長と安保理が受領拒否(時事通信8/9)

 ……。がんばれ台湾……(T^T)


 話は少し変わりますが――。
 台北経済文化代表処の許世楷・駐日代表といえば、産経新聞朝刊でこの6月、「話の肖像画」というコラムに、夫人の盧千恵(ローチェンフィ)さんのインタビュー記事が掲載されました(「日本戦略コラム」さんにテキスト全文あり)。

 その中から、印象に残った盧千恵さんの言葉を拾ってみます。
 あ、その前に、盧千恵さんのプロフィールをざっとご紹介。

※盧千恵さん
 1936年、台湾生まれ。高卒後の55年に来日し、56年、国際基督教大学入学。61年、早稲田大学留学中の許世楷氏(2004年から台北経済文化代表処の駐日代表)と結婚。夫とともに台湾独立、民主化運動にかかわりパスポートを没収される。92年、国民党政権のブラックリスト解除で一時帰台、翌年帰台。2004年、代表夫人として再来日。児童文学者でもあり「台湾歴史童話」など著書多数。

 ではインタビューをどうぞ。

●初来日(1955年)当時の日本の印象は?

 高度経済成長の始まりのころで、台湾では見たことがないテレビに驚きました。それでもまだ銀座には路面電車が走り、渋谷や新宿には空襲による空き地が残っていたという時代です。当時、書店に入って何げなく手に取ったイソップ寓話(ぐうわ)「アリとキリギリス」に驚きました。それまで私が知っていた物語は、アリがキリギリスを冷たく追い返すという結末でした。ところが、その本では「どうぞお入りください、一緒に食べましょう」と、アリがキリギリスに優しい言葉をかけるのです。
 (注:冷酷すぎるのはいけないからと、アリがキリギリスに説教した上で食事を与えることに、ストーリーを変えた例が日本ではあった)
 その物語を読んで豊かに発展していく日本と、日本人の真摯(しんし)さが重なって感じられました。大学でも学友たちは一生懸命に勉強していました。経済発展だけではなく社会全体がよい方に向かっていた。戦後の日本人は戦争への償いの気持ちも込め、平和な世の中をつくるために黙々と働いてきたのですね。

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