台湾の国連加盟申請不受理と盧千恵さんインタビュー

2007.08.11 Saturday 00:04
くっくり



 アメリカ議会はダルフール問題(中国がスーダン政府の大虐殺に加担している問題)で、対中非難決議を可決するなど反中ムードが高まってますが、政府と議会ではまた別ですし。

 <<余談ですが、ダルフール問題の対中非難決議案が下院本会議で可決された翌々日の6月7日、議会での中国非難を改めて総括するような形で公聴会が開かれました。この公聴会は議員席も傍聴席も超満員となったそうです。慰安婦決議案の公聴会はガラーンとしてましたから(写真参照)、アメリカ人のダルフール問題への関心の高さがうかがえます。>>

 アメリカの態度が変わらない限り、日本が台湾に対して独自の外交を展開するのは難しいのかもしれません。
 が、一昔前ならいざ知らず、今の時代、台湾を国際社会から締め出すことは、様々な点で弊害があります。

 たとえば今年5月の世界保健機関(WHO)年次総会で、日本は台湾のWHO加盟案に反対票を投じましたが(情けない(T^T))、許世楷さんは「今後もし鳥インフルエンザが発生した場合、被害は台湾だけにとどまらず、日本や中国も危ない」と指摘、世界の防疫体系に穴があることの危険性を強調しています(上の許さんの記事を参照)。

 本当のところアメリカも、台湾を国際社会から締め出すことの矛盾や弊害に気づいているはずです。
 ただ、一般のアメリカ人にとっては台湾は遠い国ですし、関心も低いのでしょう。チベットのように直接中共の侵略、弾圧を受けているわけではありませんし。

 理想論かもしれませんが、何とか日本がアジア諸国の先頭に立って、台湾を国家として承認する方向に国際社会を誘導することはできないものでしょうか?
 日本や、中国を除くアジア全体でそういう機運が高まれば、アメリカも方針転換するかもしれません。


 なお陳総統は7月27日、パン・ギムン事務総長と王光亜・安保理議長に、国連加盟申請書を再提出しました。

陳総統が国連加盟申請書を再提出、「台湾は絶対に中華人民共和国の一部ではない」と強調(台湾週報7/30)

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