台湾の国連加盟申請不受理と盧千恵さんインタビュー

2007.08.11 Saturday 00:04
くっくり



 また、台湾が「中国」の一部かどうかについて、許代表は「『中国』という国はあるのか? 万里の長城は何のために作ったのか?」と指摘し、清国は外来統治であったことや、いわゆる「中国」の領土は時代によって異なることを説明し、「清国と中国は違う」と強調した。さらに、日本の敗戦時、蒋介石の代表が台湾に入ったのはマッカーサー指令による占領軍であったとし、同様にソ連が満州を占領したという例を挙げた。
(以下略)

 「日本と国交がなくても台湾は国」。許世楷さんのおっしゃる通りです。
 台湾が実質的には国家であることは、世界の大多数が受け入れざるをえない現実であろうかと思います。中国との関係(≒中国による圧力)で声高に主張できないだけで。

 台湾は現在、民主主義国家です。日本と同じ価値観を共有しています。また東アジアにおいては数少ない親日国でもあります。
 日本は台湾とは国交はありませんが、実際には文化、経済、貿易、いろんな方面で多くの交流があります。

 一方、中国はどうでしょうか。
 中国は民主主義国家ではありません。建国以来(今の中華人民共和国だけでなく、あの大陸に存在した過去の全ての政権が)、一度たりとも選挙をしたことがありません。現在も共産党による一党独裁が続いています。日本とは価値観も全く異なっています。

 文化、経済面での交流は否定できませんが、軍事面では中国は日本を完全に敵視しています。
 何十発もミサイルを日本に向けていますし、また原潜や海洋調査船などの中国の船が、これまで何度も日本の領海を侵犯しています。
 中国政府は人民の共産党支配に対する不満を抑えるため、「反日」をしばしば利用します。誰が見てもとても親日とは呼べない国です。

 日本は中国の軍事的脅威に対し、アメリカとはもちろん、台湾とも連携していかねばならない状況にあるはずです。なのに中国に遠慮して何も言えない、何もできない。
 そんな日本なのに台湾は親日でいてくれる。私たちはこのことを忘れてはいけないと思います。

 もっともアメリカも今はかなり中国寄りですよね。貿易摩擦とか食の安全の問題とかいろいろあるけど、日本同様、経済面で中国とは切っても切れない関係になってますから。

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