不二家報道の検証委見解を「朝ズバッ!」はどう伝えたか

2007.08.07 Tuesday 19:50
くっくり



 このディレクター自身、クッキー(カントリーマアム)とチョコレートの区別がつかないまま取材していたそうです。
 ほんとずさんですなぁ。お菓子のことちょっとでも知ってるスタッフ、その場にいなかったんですかね。

 で、不二家側はディレクターに、「一度出荷したチョコを工場に戻して再利用することはありえない。そのまま報道しないでほしい」と反論してたんですよね。にもかわわらず、無視して1月22日に「チョコを再利用」と報道。
 司会のみのもんた氏は間違ったイラストを使って、「これは異物ではなく汚物、不二家は廃業すべきだ」とまで言った。

 委員会の見解、詳しくは以下のサイトをご覧下さい。

BPO/放送倫理・番組向上機構のサイト>放送倫理検証委員会>TBS『みのもんたの朝ズバッ!』不二家関連の2番組に関する見解

 私はざっと読んだだけですが、TBSにかなり厳しい内容になってるように見えました。
 が、結論はなぜか甘くて、「悪意はなく、捏造ではない」。
 “処分”も「勧告」ではなく、単なる「見解」。「見解」は「こうするように説き勧める」通達に過ぎない。
 せめて「勧告」でしょ。かと言って「勧告」でも法的拘束力はないんだけど。

 不二家側はこれ、大いに不満でしょうね。もっとも不二家の不祥事が発端だし、言えた義理ではないのかもしれませんが。
 ただ、不二家の信頼回復対策会議の議長を務めた郷原信郎・桐蔭横浜大法科大学院教授の以下の発言には、大いに頷いてしまいました。

 「全体的に流れているトーンがTBS側の『不注意』に終始している」
 「局側の話に偏り、放送倫理上の問題があるかどうか、TBSが本当のことを言っているのかどうかなどが検証されていない」
 「今回のことで身内の傷をなめ合う機関であることがはっきりした」

 吉岡忍委員は、「この見解を受けて、TBSがさらに詳しく事実を明らかにできるかどうか。放送局の自浄能力が問われるのはこれから」と話したそうです。

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