追悼 阿久悠さん

2007.08.04 Saturday 01:15
くっくり


 
甲子園出場校決定の日…阿久悠さん逝く(スポニチ8/2)
 沢田研二の「勝手にしやがれ」やピンク・レディーの「UFO」などのヒット曲を手掛け、昭和歌謡界の黄金期をリードした作詞家で作家の阿久悠(あく・ゆう、本名・深田公之=ふかだ・ひろゆき)さんが1日午前5時29分、尿管がんのため、東京都港区の東京慈恵会医大病院で死去した。70歳。今年は作詞家生活40周年。この日は高校野球の甲子園出場校が出そろった日だった。通夜、葬儀は近親者のみで行い、後日、送る会を開く予定。喪主は妻雄子(ゆうこ)さん。

 阿久さんは01年5月、病院で健康診断を受けた際、腎臓がんが見つかった。米中枢同時テロが起きた前日の同年9月10日に入院して手術を受け、腎臓の1つを摘出した。以来、入退院を繰り返したが、今年5月から本紙で、自らの作品について時代背景を交えながら書く「阿久悠の昭和ジュークボックス」の連載を開始。7月10日に入院後も執筆を継続し、同22日付の伊藤咲子「ひまわり娘」で第1部を終了したが、第2部再開に意欲を見せていた。

 作詞家として手掛けた作品は約6000曲。日本レコード大賞、日本歌謡大賞、日本作詩大賞など多数受賞。最後の作品はペギー葉山のデビュー55周年記念シングル「神様がくれた愛のみち」(7月25日発売)だった。
 企画、審査員として携わった日本テレビ系「スター誕生!」からは森昌子、桜田淳子、山口百恵の「中3トリオ」、岩崎宏美、小泉今日子、中森明菜ら数多くのスターが生まれた。

 作家としては、映画化された「瀬戸内少年野球団」(直木賞候補作)や、「殺人狂時代 ユリエ」(横溝正史賞受賞)などを執筆。日本の家族を題材とした「家族の神話」「家族元年」、大人の恋愛小説「結婚式」「あこがれ」など作風は幅広かった。

 野球をこよなく愛し、79年から本紙で「甲子園の詩(うた)」を連載。毎年、夏の高校野球大会の48試合をすべて見て詩を書く力作で、都立雪が谷高校、岩手県の高田高校、新潟県の新発田農業高校などが歌碑にした。阿久さんは79年の箕島対星稜戦を「最高試合」としていた。
 97年、30年間にわたる作詞活動により第45回菊池寛賞を受賞、99年には紫綬褒章を受けた。

 自らの長年の活動については「今までにはないものを作ったという自負はある」と語っていた。

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