「アンカー」日本外交の活路はロシアにあり?

2007.07.19 Thursday 13:27
くっくり



村西利恵
「そこをどう利用するのか、CMの後、詳しく解説していただきます」

(いったんCM)

青山繁晴
「あの、もう1回フリップ出しましたが、『ありえない日露連携』。CMの前に、誤解しないで下さいと言いましたね。日本が苦しいからといって、ロシアにコビを売ってですね、北方4島全部私たちの領土なのに、半分だけ返してもらいましょうとか、そんな話をしてるんじゃないです。これ、どの場所でやるかというと、ありえないはずの日露連携をどの場所でやるかというと、これはもちろん話は元に戻って、6カ国協議の場でやるんです。何でロシアが今、6カ国協議で黙ってるか。実はロシアはタイミングを計ってます。というのは、ロシアが6カ国協議に参加してる本当の意味は、できれば北朝鮮をいただきたい。北朝鮮を勢力下に置きたい。ロシアは伝統的に南に下がっていくことが大事ですから。北朝鮮がもしも中国と離反したらそこに割り込む、そのチャンスを窺うために6カ国協議に入ってるわけです。だからさっきちらっと言いましたけれども、やがて上海万博が終わってしまって2011年以降になったら、中国の胡錦濤さんは金正日さんを排除しようとするかもしれない。属国が核を持ってるというの許せないから。その時にロシアがぱっと金正日さんの側についたら、入り込めるんじゃないかということがあるわけですね。で、こういうおっかないプレイヤーが6カ国協議の中にひしめいてるというのは、日本のように戦争ができない国にとっては、外交が本当にやれるんだったら食い込める唯一のチャンスなんです。というのは、ありえないと言いました通り、国際社会がまさかと思ってる、日露が連携するかもしれないというだけで、十分カードになって、日露の連携があるかもしれなくなったら、言ってるのは6カ国協議の場だけなのに、たとえば中国はどう思うかというと、頭の後ろのロシアと目の前の日本が連携したら挟み撃ちになる。これは大変だとなるし、アメリカはアメリカで、プーチン大統領はもうアメリカなんか、何するものぞ、ヨーロッパにミサイル置くんだったら、我々やることやるぞと言ってるわけです、アメリカに対してね。アメリカも日本が、アメリカだけでなくロシアともくっつくかもしれないと言ったら大変だから、みんなが慌てる。慌てると、今どんどんどんどん進んでいってしまうことを止められるという意味で、実は6カ国協議の場で、ロシアと日本の連携をチラチラ見せるということは大事なんです。

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