「アンカー」日本外交の活路はロシアにあり?
2007.07.19 Thursday 13:27
くっくり
青山繁晴
「これ、油じゃないところもミソで、つまりもう地球温暖化の問題が大きくなってるから、油よりも二酸化炭素が2割方少ない天然ガス、そういう資源を使って世界支配を考えてる。世界支配に進んでる。これも抽象論で言ってるんじゃなくて、具体的に、ちょっと地図で見てみましょう」
image[070718-11map1.jpeg]青山繁晴
「新聞で見た方あると思います。かつて旧ソ連圏だったウクライナが、このアメリカやヨーロッパに近くなったら、天然ガスを一時期送らないようにしたり、あるいは値段を上げたりしていじめてるという話があったわけです。その程度だったら日本や世界にはあまり関係ないんだけど、ほんとはこのウクライナを使って、たとえばドイツで使ってる天然ガスの8割ぐらいは、実質的にはロシアからもたらされてるものだという分析もあるわけですね。そうすると、実はウクライナという問題じゃなくて、ヨーロッパ全域をロシアが天然ガスを使って、つまり、言うこと聞くんだったら天然ガスあげるよ、聞かないんだったら値段上げるよ、止めちゃうよ、という支配をしてて、もう一つは、ちょっとこっちに飛んで下さい」(地図にイランとカタールが表示される)
image[070718-12map2.jpeg]青山繁晴
「ここにカタールってあって、『アンカー』でも中継やりましたね。いわゆる湾岸諸国ってやつで、全く親米なんです。しかしこの親米のカタールが天然ガス採れるんですが、そこにプーチンさんがモスクワからこっそり使者を送って、つまりイランも巻き込んで、反米のイラン、親米のカタールも巻き込んで、僕たちで天然ガスの値段を決めてしまおうということをやってるわけですね、その交渉を。あれほど親米国家だったカタールが、実はそれに相当乗り気になってて、世界中が心配してるってことあるわけです。そして、さっきリトビネンコさんがイギリスに亡命したと言いましたね。なぜ亡命したか、亡命先がイギリスだったかというと、イギリスは主権国家の意識が強いというだけでなくて、ヨーロッパで珍しく自前の資源持ってますね。ここに北海油田、北海ガス田があるから、だからイギリスだけがロシアに対してものを言うことできるから、リトビネンコさんはロンドンに亡命して、安心して市民権を取ったら殺されたというのが、実はこの事件の真相なわけですね」
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