やばい?とてつもない?日本

2007.07.10 Tuesday 02:18
くっくり


 あと、4項目めのこれも非常に重要ですね。

 「日本の中でオープンな議論ができ、さまざまな意見が闘わされる環境作りこそが有効な国際発信の大前提である」

 オープンな議論、できてませんもん。
 ひと昔前は、「憲法9条は改正すべきだ」とでも言おうものなら「右翼」「軍国主義者」、「“従軍慰安婦”なんていなかった」とでも言おうものなら「人非人」のレッテルを一方的に貼られ、はっきり言って議論すらできない状態でした。
 それを思えば多少はオープンにはなってきたのでしょうが、それでもまだまだです。

 たとえば昨年秋、「日本は核武装の是非について議論すべきではないか」と提起した中川昭一・自民党政調会長は、野党やマスコミからさんざん叩かれました。
 中川さんは何も「日本は核武装すべきだ」と主張したわけではありません。「是非を議論をすべきだ」と言っただけです。
 しかも、特に憂慮すべき事態でもない時に言ったのならともかく、現実に日本の隣にあって日本を敵視している北朝鮮が、日本海に向けて弾道ミサイルを発射し、さらには核実験までやったのですから。
 明らかに日本の目前に危機が迫っているというのに、議論さえ許さないというこの国の言論環境は異常だと、つくづく感じたものでした。


 ……てなふうに、産経のこの特集を読んでますと、タイトル通り、ほんとに「やばいぞ日本」って不安が増幅されてしまうんですが、一方で、「まだまだ行けるぞ日本」と胸を張れる要素もたくさんあると思います。

 今、読んでいる本。

とてつもない日本 麻生太郎(著)

 その前書き部分から引用。

 平成十七(二〇〇五)年の暮れ、外務大臣としてインドを訪問する機会があった。首都ニューデリーに滞在中、できたばかりの地下鉄を視察したのだが、この時インドの方々からうかがった話が今でも忘れられない。

 この地下鉄視察が日程に組み込まれたのは、日本の政府開発援助(ODA)を使って建設されたものだからであった。私たちが訪ねた駅には日本とインドの大きな国旗が掲げられており、日本の援助で作られたということが大きな字で書いてあった。改札口にも大きな円グラフが表示され、「建設費の約七十パーセントが日本の援助である」と分かるように、青で色分けしてあった。その配慮に感激し、私は地下鉄公団の総裁に御礼の言葉を述べた。

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