「アンカー」北の壮大な罠(付:久間大臣辞任)
2007.07.05 Thursday 02:19
くっくり
室井佑月
「それで卑屈になっちゃった?」
青山繁晴
「卑屈になったんじゃなくて、その時にそういういきさつまだ知らずに、安倍さんが総理になったじゃないですか、プリンスとして。久間さんの派閥に言われたから、久間さんを防衛大臣にしたが、それで恨みが派閥に向かうんじゃなくて、安倍さんに向かって、『何だこの野郎、自分だけ苦労を知らずに、プリンスプリンスって総理になって。ほんとは俺の方が上なんだ』という意識がすごくあって、だもんで室井さんがさっき言った、発言が二転三転してるじゃないかというのと関係するんですが、安倍さんと違うことを言いたかったんです。安倍さんはずっとイラク戦争の批判をしてないじゃないですか、未だに。だから『いや、俺の方がほんとは良識あるんだ』というのを見せるために。あれは確信犯です」
室井佑月
「安倍さん、若いからなめられてるとこあるんじゃないの?だって久間さんだけでなく柳沢さんだってぽろっと……」
青山繁晴
「その通り。こういう人間的なことが案外、政治の本当の動機になったりする。内閣の安倍さんの人選が悪いというのは確かにある。自殺する閣僚まで出たんだから。もともと松岡さん、危ないと言われてたわけだから。それと同時に、すーっと軽くなっちゃって、小泉さんがすーっと押し上げたから。久間さんと同じような鬱々とした気持ちを持った人は、実は閣僚の中に他にもいるわけです」
山本浩之(キャスター)
「久間さんがそういうふうな思いでいるというのを、当の安倍さんは知らないわけない……」
青山繁晴
「つい最近まで知らなかった」
山本浩之
「でも発言とか見ると、これは俺に忠誠を誓ってるなとは思えない……」
青山繁晴
「いや、腹に一物あるなとは安倍さんも思ってたんですよ。けど、久間さんが手を挙げたなんか知らなかった」
室井佑月
「そいういうことがあるにしても、安倍さんの方が今は上の位置にいるわけでしょ。それにしても歴代の総理大臣よりも、危機っていうことに関して大変だなという気持ちがのろい気がする」
青山繁晴
「なぜすぐに辞めさせなかったの、辞めさせるんだったら、こうやってあとで態度変わるなんておかしいってことでしょ?それ、国民みんなも気持ちあると思う。これは安倍さん、今回は明らかに大きなミスをしたと思う。どうしてかというと、柳沢大臣、『女性は産む機械』と言った柳沢さんを守り通したじゃないですか。実は年金問題が出るまでは、安倍さんはよく守ったと、『安倍は甘ちゃんだと思ってたのに、柳沢をよく守った』と自民党内部では急に支持が上がった。数少ない成功体験。そこにこだわってて、久間さんの発言が出た時に、中身をよく確かめないで、移動中だったということもあるんだけど、守ろうとした。後で全文見たら、これはひどいなとなった。どうにかしなきゃいけないと。安倍さん、本当は公明党から要求されたと新聞は書いてあるけど、本当に最初に要求したのは身内の参院自民党なんです。東京の保坂三蔵さんという参院議員が、真っ先に『辞めさせるべきだ』と言ったでしょ。で、そういう久間さんの派閥の中の問題やら、自分がミスったことやら、参院自民党という仲間にやられたことやら、何やらかんやらで、安倍さんのああいう顔になった」
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