「アンカー」北の壮大な罠(付:久間大臣辞任)

2007.07.05 Thursday 02:19
くっくり



image[070704-7yakusoku2.jpeg]村西利恵
「『朝鮮戦争を休戦から終結へ』。これもヒルさんの訪朝で交わされていたウラの約束……」

青山繁晴
「但し両方(NPT復帰、朝鮮戦争終結)とも同じ条件がついてて、『アメリカよ、お前が北朝鮮の敵視政策をやめるんだったら、これ、北朝鮮は両方ともやるぞ』ということなんです。アメリカが敵視政策をやめるってことは、つまりテロ国家の指定から外して、拉致問題は解決しなくても外せよっていうことなんですよ。だから日本は置き去りになってるわけですけど……」

山本浩之
「だから、日本が置き去りになってるってのは、でもどうしてなんだろう?と思うんですよ。その朝鮮戦争の当事者でないにせよ、すぐ隣の国にいます。拉致問題でも大きな関わりのあることなのに、どうして日本だけ蚊帳の外に置かれないといけないのか?日本政府はどうしてそれを知りえないのか?という疑問は湧いてきますよね」

青山繁晴
「その通りですね。その疑問に答える前にもう一つだけ言っといていいですか?というのは、日本以外の国にとっては、これ、いい話じゃないですか。というのは北朝鮮にとっては、今の北朝鮮のまま、これ認めてもらえるということですね。両方(NPT復帰、朝鮮戦争終結)とも。アメリカ、ブッシュ政権にとっても、特に朝鮮戦争を終わらせるというのは、任期8年間のうち何も外交の成果なかったのに、最後に逆転サヨナラ満塁ホームランが出るように、歴史の本に載ることになる。中国にとっても、朝鮮半島が金正日さんが言った通り何となく緩和されれば、北京五輪、上海万博できる。みんな良いことになる。ところが日本だけはこれは困る。どうしてかというと、まずこの核は日本にとっては脅威だ。それから朝鮮戦争終わって、これで何もかも良いってことになってしまったら、日本の新聞も『そうですね、平和が来ましたね、良かったですね』って言って、え?拉致はどこに行ったの!?と(一同、うなづく)。ということは、日本だけがこれ、このままでいいってわけにはいかない。だからもし、最初から日本が話し合いに出てきたら、日本は『ちょっと待って、ちょっと待って』と。安倍さんもさっきの任命問題とかたくさんあるけど、拉致問題だけはぶれてないわけだから。日本はずっと『いや、それはやめろ、やめろ』と邪魔をする。邪魔をする奴は最初にのけといて、情報も与えないで、どんどん話を進めてるから、こういう状態になってるわけです。その上で、僕、先週申したのは、ヒルは僕が解任要求してるような人ですが、いちおう日本に寄って、日本政府の高官と会おうとしたという話をしましたね。で、国務省の幹部は、『青山さん、ヒルを解任しろというあなたの意見を、日本政府の意見でもあると個人的に解釈して、本国の上の方に、大統領やライス国務長官に伝えます。その代わり、ヒルも日本に何らかの説明しようとしたのに、外務省の担当局長しか会ってくれなかった。それはやっぱり話して議論するべきじゃないかということを、官邸に伝えてくれ』と僕、言われたわけです。そして先週水曜から今日に至るまでの間に、安倍さんの側にこれ、伝えました。伝えてわかったのは、ヒルさんは具体的に、塩崎官房長官に面会を申し込んでいたんです。塩崎さんが安倍さんに相談しないまま、これを断りました」

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