2007.06.19 Tuesday 02:30
くっくり
第2次世界大戦の激戦地、硫黄島(東京都小笠原村)の呼称を「いおうじま」から「いおうとう」へ変えると国土地理院が18日、発表した。戦後も帰島かなわぬ旧島民の心情に配慮し、村が変更を要望していた。市販地図や教科書の基になる2万5000分の1地形図の図名が9月から改まる。
硫黄島には戦前、約1000人の島民がいて「いおうとう」と呼ばれていたが、戦時中、全員が強制疎開に。戦後、米軍が「いおうじま」と呼び、都や村もこれを標準呼称として公報などに載せたことから、地理院も82年から「いおうじま」を使ってきた。
村は昨年3月、地理院に旧称への変更を要望していたが、同12月公開のクリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島(いおうじま)からの手紙(原題はLETTES FROM IWO JIMA)」のヒットで、旧島民らの間で、改めて本来の呼称を使いたいとの声が高まった。村は都の承諾を得て、村長が地理院に直訴。地理院は18日、海上保安庁と合同で地名修正の連絡協議会を開き、「現地の現称が原則」として変更に踏み切った。
母が旧島民の森下一男村長は「旧島民は戦争で故郷の名前を奪われ、複雑な思いを抱いてきた。遺骨収集などのたびに話題となっており、変更は大変うれしい」と話している。
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