2007.05.19 Saturday 01:38
くっくり
産経新聞朝刊大阪版07年5月16日付1面掲載
波頭を越えて−竹島レポート−第2部(2)
【居住環境整備や住民登録】
領有権確保狙い“実績”刻む
標高約98メートルと168メートルの2つの島と、いくつもの岩礁で成る竹島(韓国名・独島)の総面積は約23万平方メートル。東京・日比谷公園ほどの大きさだ。平地は海岸付近のごく一部で、飲料水の確保も難しい。そこに、韓国では約2000人が戸籍上の住民登録をし、なんと1組の夫婦が「居住」している。
韓国で竹島を管轄する慶尚北道の議会は昨年10月、議員55人が船で竹島へはるばる渡り、イスや演壇なども持ち込んで「青空議会」を開催。「独島居住民間人支援に関する条例」を可決、制定した。これにより、住民登録して1カ月以上生活した人には月70万ウォン(約9万円)の支援金が支給され、世帯構成が2人以上なら、1人超過ごとに30万ウォンが追加支給される。今年1月末には、現在唯一竹島に住む金成道さん(67)夫妻に、初めて100万ウォン(約12万8000円)が支給された。
金さんは先月、「慶尚北道鬱陵郡独島里」(韓国での竹島の行政区)の里長にも就任した。つまり、国の全面的な支援を受けた「独島の防人」。竹島に観光船が接岸すれば、観光客に請われて共に記念写真に納まる「有名人」でもある。
◇
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韓国は、1952年に「李承晩(りしょうばん)ライン」を宣言して竹島の領有権を主張すると翌53年、民間の「独島義勇守備隊」が上陸し、国旗掲揚台を設置。54年には政府が武力占拠を決定し、無人灯台を建設した。点灯式は内外へ大々的に宣伝し、竹島を描いた3種類の切手も発行した。韓国による「実効支配のアピール」が、いよいよ世界へ向けて始まったのだ。
65年には、鬱陵(うつりょう)島の崔鍾徳さん(故人)が、国が竹島に建てた漁民宿舎へ住み込んで漁労活動を始めた。後を継ぐような形で91年から居住を始めたのが、金さん夫妻だ。
夫妻は96年、台風が家で壊れ鬱陵島へ避難したが、昨年2月末に再び竹島へ。2人の自宅には一般電話回線がひかれ、衛星放送アンテナも設置され、32インチの液晶テレビがプレゼントされた。3階建ての自宅には、自家発電機や海水を淡水化する装置なども整備されている。携帯電話の基地局も設置された。
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