産経/竹島特集「波頭を越えて」第2部(1)〜(3)

2007.05.19 Saturday 01:38
くっくり



 だが、わが国固有の領土に、韓国の船で行くわけにはいかない。鬱陵島の展望台へ上がってみたが、ガスが出始めた暗い空の向こうには、島影のかけらも望めなかった。



 「独島観光」最前線の鬱陵島では、竹島に関する直接的な取材は控えざるを得なかった。案内してくれた鬱陵郡庁の任荘赫・広報係長(40)は「独島」に関する質問が2、3続くと、「何のためにそんな質問をするのか」と警戒した。

 取材に応じた鄭胤烈・鬱陵郡守はさらに極端だった。鬱陵島観光についてはとうとうと語ったが、「竹島」の単語には敏感に反応。突然、「昔、日本のマスコミに裏切られたことがある。それでも取材に応じたのに、また嫌なことを書くつもりか」と大声を上げて一方的に文句をいい始め、会話すら成り立たない状態にもなった。

 「独島はわが国の領土」と声高に主張し、日本に過去の謝罪を執拗(しつよう)に要求する―。取材前、韓国の竹島問題への反応は、そんなステレオタイプに見えていた。しかしそれは、役所などの政府関係者や一部運動家のもので、出会った島の人々は、こちらが拍子抜けするほど屈託がなかった。

 島中に掲げられた竹島の写真や「わが国の領土」の文言は、もっと重い現実を物語っていた。「独島は韓国領」は、声高に叫ぶ必要のない、幼稚園児ですら知っている「一般常識」なのだ。



 わが国固有の領土でありながら、韓国が半世紀にわたって実効支配する竹島。韓国にとっての竹島問題をレポしながら、日本との温度差を浮き彫りにしたい。

(竹島問題取材班)

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image[070515sankei-2.jpg]●鬱陵島(うつりょうとう) 韓国読みはウルルンド。朝鮮半島から約130キロ沖合の日本海に浮かぶ韓国領の火山島で、面積約72平方キロ。住民は約1万500人で、4割が漁業、2割が農業に従事している。かつては「于山国」と称し、512年に新羅に帰属。高麗、朝鮮へと引き継がれたが、朝鮮半島を襲う倭寇を恐れた朝鮮王朝は1417年以後約400年の間、入島・居住を全面禁止する「空島政策」をとった。竹島までの距離は約92キロ。


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