大高未貴さんチベットを語る

2007.05.05 Saturday 00:51
くっくり



野口 難民施設で何を見ました?

大高 ネパールの収容施設は、一般亡命者は2段ベッドの大部屋生活ですが、その一角に精神的障害を持つ患者を収容する個室がありました。おカネがないから、4000メートル級の雪のヒマラヤを軽装備で越えないといけない。見つかれば、撃たれるか収容所に送られてしまうから、極限まで無理をする。ネパールにたどり着いても、精神的に異常をきたす人が後を絶たないんです。

野口 昨年、中国・国境警備隊が亡命者70人に向け発砲、少年僧ら2人を射殺した様子を、ルーマニア人登山家が撮影した映像がインターネットにアップされ世界に衝撃を与えました。

大高 世界の人々がチベット問題を見て見ぬふりをし続ければ、大きな禍根を残すことになります。ダライ・ラマの実姉で、難民となった子供たちの学校の校長であるツエン・ドルマ女史が「戦争でどんなに建物が破壊され、人が殺されても国は滅びない。だが、その国の人々の魂が破壊されたとき、その民族は滅びます」と語っていたのが印象に残っています。

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大高未貴(おおたか・みき)
ジャーナリスト。フェリス女学院大卒。94年度ミス日本国際親善。ダライラマ14世、アラファトPLO議長、「緑の革命」でノーベル平和賞を受賞したノーマン・ボーロク博士らにインタビュー。平成10年、タリバン全盛期のアフガニスタンに単独潜入し、月刊文芸春秋などにルポを発表。著書は「神々の戦争」(小学館)「冒険女王」(幻冬舎文庫)「国々の公−世界ありのまま見聞録」(幻冬舎)など。

野口裕之(のぐち・ひろゆき)
昭和33年生まれ。59年産経新聞社入社。防衛庁、外務省、官邸記者クラブキャップなどを歴任。北朝鮮の弾道ミサイル・テポドン1号の発射準備をスクープし、平成11年度新聞協会賞受賞。ロンドン支局長を経て現在、政治部専門委員。日本安全保障・危機管理学会員。著書に「イラク自衛隊の真実」「武士道の国から来た自衛隊」(扶桑社発売)。


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