2007.05.05 Saturday 00:51
くっくり
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野口 失業率も高いそうですが。
大高 昼間から路上で「ショ」と呼ばれる賭博に興じ、酔っ払っている男性も多いですね。麻薬に走る若者もいる。あるチベット人青年は「これは中国政府の謀略だ。彼らはわれわれの国土や文化を破壊した後、精神まで破壊し、チベット消滅を図っている」と悲憤していました。
野口 ダライ・ラマは平和的対話を求めていますが、中国政府は応じていない。ダライ・ラマが選択した非暴力主義は立派な考えですが、それではチベット人の迫害は止まらないのでは。
大高 その点をダライ・ラマと会見したときに問いました。ダライ・ラマは「確かに悲しむべき事態だが、人間の魂と、その人間の行動を区別して考えねばならない。チベット人を弾圧している中国政府の役人も、そうしなければご飯を食べていけない事情もある。中国の政策に反対し、異論を唱えることは大事だが、同時に相手を同じ人間として尊重する気持ちを忘れないことも大切です」と語っていました。
野口 中国に対する闘争心は消えたのでしょうか。
大高 チベット再建を志す精神的武装トレーニングを、実は日本を参考に進めているのです。ダライ・ラマの居住地内に柔道場があり、警護隊が武道のけいこをしています。ダライ・ラマの広報官のルントク氏は、柔道を奨励している理由をこう説明しました。「13億人の中国に対し、チベットは600万人。軍事・経済力で圧倒的に不利な闘いに勝利するためわれわれは日本の武士道精神に目をつけました。日本はさきの大戦で敗れたにもかかわらず、短期間で経済大国になった。復興への精神力があったからです。われわれもダライ・ラマの唱える非暴力の抵抗を支える精神力を柔道で養おうとしているのです」
野口 過酷な弾圧に耐えるには、並大抵の精神力では太刀打ちできない。
大高 亡命政府で「チベット女戦士」として有名なアマ・アデ女史に会いました。彼女は中国人民解放軍侵攻後、抵抗運動に参加し、58年、26歳の時に逮捕され27年間も監獄内で過ごしました。その監獄だけで1万2319人の死者が確認されている。新聞には書けないほどの拷問や性的虐待、強制労働に耐えたそうです。そういった証言は、インドやネパールの難民施設で、いくらでも聞けます。
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