2年前の「新潮」 国益より池田大作

2007.04.16 Monday 13:50
くっくり


 【見上げれば、大鳥居の中心にあしらわれた「鉤十字」の彫刻と、拝殿から響く「ジークハイル」の声々──。靖国神社と「ヒトラーの墓」を同列に論じた公明党参議院議員の無神経な発言は、その場にいた者に、極めてグロテスクな靖国神社のイメージを想像させたに違いあるまい。もちろん、憮然としたのは、答弁に立った小泉首相1人だけではなかった。】


 憲法第51条に書かれている国会議員による発言の「免責特権」……。一般に、議員は国会での発言に責任を問わないと解釈されているのだが、法律上はともかく、公明党の福本潤一参議院議員(56)の吐いた“暴論”は、少々、口が滑ったという言い訳では到底、済まされそうにないのである。

 5月20日に行われた参議院予算委員会──。

 質問時間の最後の最後になって、福本議員が靖国参拝に関して述べたのは、右派も左派も腰を抜かすようなこんな私見だった。

 「小泉首相の靖国神社参拝の問題もお伺いさせていただこうと思います。違憲状態、違憲の疑いもあるというようなことも一方では出てきてはおります。(中略)私の感覚でいきますと、中国側から見ると、例えばA級戦犯ということになりますと、ヨーロッパでいうヒトラーの墓に参拝するドイツの首相、というようなことが起こった場合、ユダヤ人とかまたさらにはドイツ人がどういう感覚を持つのか……」

 要するに冒頭、首相の参拝が政教分離の原則に反するのではないかと、すっかり自分の政党の体質を棚上げしてまくしたてた福本議員は、後段、ついつい調子に乗ったのか、普通は喉まで出掛かったとしても、口に出せない乱暴な比喩を持ち出してしまったわけだ。

 つまり、合祀されている日本の「A級戦犯」を「ヒトラー」、靖国神社を「ヒトラーの墓」になぞらえ、首相の靖国参拝を「ヒトラーの墓参り」だと言い放ったのである。

 黙って聞いていた小泉首相も、最初のうちこそ公明党に「政教一致」を衝かれる不条理を感じる程度だったはずだが、この後段を聞いてムッとした表情で、

 「私は、この靖国神社の参拝が、ヒトラーの墓に参るのとは全く別問題だと思っています。靖国神社にはA級戦犯のみならず、多くの戦没者が祀られているわけです……」

 と、半ば呆れながらも、淡々と反論したのだ。

 自民党関係者がいう。

 「開いた口が塞がらないとはこのことでしょうか。首相の後ろに座っていた町村外務大臣も、口の端をゆがめるように失笑していました。国会議員としてのレベルが低すぎるのです」

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