2007.04.04 Wednesday 02:17
くっくり
■上村幸治
獨協大学教授。1958年鹿児島県生まれ。元毎日新聞記者。香港・北京支局勤務のあとニューヨーク支局長・中国総局長を歴任。ニューヨークでは9.11テロに遭遇した。日本有数の中国ウォッチャーである。
13億人の人口を抱える中国。爆発的な人口増加は、エネルギー不足などの深刻な問題を生んでいる。しかし、人口増加は生きている人だけの問題ではない。今、中国では、お墓を建てる土地が足りなくなり、政府が「お墓改革」に乗り出しているという。中国では、毎年およそ1600万人が生まれる一方で、亡くなる人はおよそ825万人。日本の死者数が109万人なので、8倍近くになる。中国では、先祖のために立派なお墓を建てることが子孫に繁栄と幸福をもたらすと信じられている。あさっての5日は「清明節」という中国のお盆に当たる日。遺族が「先祖があの世で豊になるように」と、紙でできたお金や車、家を燃やすため煙が環境問題になっているほどだという。そこで、中国政府は「古臭い習慣を排除し、文明的な墓参りを提唱する」というお達しを出したという。それは、インターネットでの墓参り。ただ祭ってあるだけではなく、お線香やお花、食べ物などを買って、お供えすることができるようになっている。上村氏は「中国はもともと農地が少ないのに、お墓の土地や、お棺に使う木材が膨大になり、農地や森林がお墓になっており、環境問題化している」という。中国政府は、お墓による環境破壊を止めるため、散骨も推進しているという。さらに、散骨した場所に木、花、芝を植える樹葬、花葬、草葬などで緑化をすすめており、お墓やお墓参りには、インターネット墓地を利用することによって年間に節約できる土地は2100ヘクタール、森林は200万立方メートルになるという。しかし、上村氏は「経済発展に伴い、散骨どころかむしろ、豪華なお墓を建てることがステータスになってきている」と語る。
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