2007.03.15 Thursday 02:21
くっくり
「参院選は非常に厳しい。与党で過半数を取れなければ、首相は重い責任を背負うことになるだろう」
12日夜、東京・四谷の料亭でひそかに行われた会合で加藤氏がこう切り出すと、山崎、古賀両氏は深くうなずき、「負けたら終わりだ。重要法案の一つ二つは通るかもしれないが、政権は最終的に行き詰まる」との認識で一致した。主流派ながら会合に参加した二階俊博国対委員長は聞こえないふりをしていたという。
新YKKが集まるのは先月19日に続き2回目。会合は定例化する見通しで、3氏は中国や韓国などアジア外交をめぐっても話に花が咲き、首相が進める「主張する外交」を危惧(きぐ)する声が相次いだという。
加藤氏はこの直前、かつて自らが率いていた谷垣派が赤坂の料亭で開いた「大平正芳元首相を偲(しの)ぶ会」にも顔を出した。加藤氏が「首相は総裁の心構えが足りないのではないか」と水を向けると、出席議員は口々に政権批判をぶちまけた。加藤氏は満足そうに会合を後にしたという。
新YKKを中心に安倍政権の対立軸を作り出す−。これは加藤氏が昨年から着々と進めてきた構想だ。昨年夏に立ち上げた議員連盟「アジア外交・安保ビジョン研究会」もほぼ毎月開き、安倍外交批判を展開、20〜30人の議員が固定メンバー化しつつある。慰安婦問題をめぐり米下院が対日非難決議を審議していることもあり、加藤氏はこの議連の動きをさらに広げたい考えだ。
非主流派とされる派閥には、加藤氏に呼応する動きも出ている。第2派閥ながら党三役を外された津島派では幹部らが復党問題や参院選への対応をめぐり、党執行部を公然と批判。高村派幹部も首相批判を口にし始めた。中川秀直幹事長の「忠誠心なき閣僚は去るべきだ」との発言をめぐり、首相と幹事長の「すきま風」がうわさされたこともこの動きを加速させたといわれる。
これに対して、首相の出身派閥である町村派をはじめ、伊吹派、麻生派の主流派は静観を続けている。ある閣僚経験者は「新YKKなんて『昔の名前で出ています』みたいなもので求心力にはならない」と断言。別の閣僚経験者も「加藤氏や山崎氏が動けば動くほど、党内は『やはり安倍しかない』となる。放っておくのが得策だ」と言い放つ。
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