「日本人」について考えさせられた記事

2007.03.05 Monday 14:17
くっくり



 また、拝金主義とまでは行かなくても、物質的なこと、目に見えることに重きを置きすぎる人が増えているように思えます。
 逆に言えば、目に見えないもの、例えば家族や友人を大切にする心、自然や伝統や文化を大切にする心、そういう昔の日本人であれば誰しも自然と身につけていたことが、今ではすっかり脇に追いやられているような気がします。


 日本人の長所は?と訊かれたら、ひと昔前なら、「誠実」「親切」「謙虚」といったことがよく挙げられたと思いますが、最近ではそれも怪しくなってきましたね。
 でも、つい最近、日本人もまだまだ捨てたもんじゃないと気づかせてくれた、悲しくも美しい出来事がありました。

【この道】殉職・宮本邦彦警部(上)無私の心(3/1)キャッシュ
 ■誠実、誠心、誠意 人々にしみ渡り

 《天国の宮本さん、その節はありがとうございました》
 達筆の手紙が産経新聞社に届いた。差出人は窃盗罪で逮捕され、警視庁板橋署に拘置中の男(54)だった。東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で女性(39)を助けようと電車にはねられた同署常盤台交番の警部、宮本邦彦さん=当時(53)=の殉職を留置場で読んだ新聞で知り、筆を執った。便箋(びんせん)に4枚。宮本さんへのあふれる感謝の気持ちがつづられていた。
 男は以前にも警察のやっかいになったことがあり、刑務所を出たばかりのことだ。身寄りのない人を受け入れる保護施設への道を常盤台交番で尋ねた。笑顔の宮本さんがいた。
 雨だった。宮本さんはていねいに道を教え、傘まで貸してくれた。
 「自分を大切に。同じ過ちを繰り返すなよ」
 その後も交番を通るたびに「頑張ってるか」と優しく声をかけてくれた。
 《どんなに助けられたか。今でも宮本さんが『頑張れ』と言ってくれているよう》
 男はいま、再び犯罪者の身となったことを悔い、新たに誓う。
 《更生という二文字に向かって一心不乱に邁進(まいしん)するだけです》

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