朝日新聞 若宮啓文論説主幹インタビュー
2007.02.27 Tuesday 20:26
くっくり
「戦争」の起点は
本郷 それとね、あなたは戦争というと、どこから論じ始める?
若宮 論じ始めるというのは?
本郷 ぱっと頭に浮かぶ戦争は?
若宮 それはやっぱり満州事変からでしょうね。
本郷 でしょうね。ところがね、満州事変が起こる前に、帝国主義の時代、列強の植民地争奪の時代があるわけですね。その時代を全部どけちゃって、いきなり満州事変から戦争に入っていくのは駄目だって。
若宮 そんなことは言ってませんよ。頭にすぐに浮かぶのはとおっしゃるからそう言ったのであってね。
戦争というだけなら、維新から明治以降ね、ありますよ。でも、いわゆるね、この戦争責任を問われる戦争という意味で、満州事変からと言ってるわけでね。それは日本がどこから間違えたかというと、ぼくは二十一か条要求からだと思ってますけどね。
本郷 日韓併合でしょう。
若宮 むろん、日韓併合も間違いだけど、帝国主義の論理で許される、あの時代ではね。日韓併合までは横並びだという意味でね。
本郷 それはどうだろうか。
若宮 二十一か条要求から明らかに、横並びの中でも日本やり過ぎだぞ、ということになってくるわけですよ。
ぼくは日韓併合は認める派じゃないけれども、だけどもあれについてはアメリカだってひとことも文句を言っていないわけですし。
本郷 そうですそうです。なぜアメリカが文句を言えなかったかということもね。
若宮 そうですよ、今ならわかりますよ。だけど、二十一か条要求以降は、帝国主義列国から見ても、明らかに日本がやり過ぎだぞという時代に入ってくるわけですよ。
本郷 やり方が拙劣だったということは確かだ。しかし、あの時代としては、それほど時流に反したことではないと思う。しかもね、あの時代を論ずるには、あの時代を計る物差しがなくちゃいけない。
若宮 「新しい歴史教科書を作る会」の方たちもみんなそう言うんだけど。
本郷 私は全然関係ないよ。
若宮 あの方たちはね、その時代その時代の物差しで見ないといけないんだと言うけど、そうなったら、ナチスだってその時代にあの国ではあれが常識だったと言えば、それまでなんだから。
本郷 新聞記者というのは、多種多様な物差しを持っていないといけないと思う。朝日は一つの物差しでずっと計っているようにしか思えないんですね。
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