森裕子懲罰・会期末与野党攻防・習近平国賓問題・対韓輸出管理・軍関与補強報道の嘘…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2019.12.09 Monday 19:04
くっくり



 11月25日に部会の合同会議があり、経産省から、対韓国輸出管理でホワイト国からの除外(グループAに戻さない)について、理由の説明が改めてあった。

(1) 日韓の政策対話に韓国が3年以上も応じていないので、信頼関係がない。
(2) 韓国に法制度の不備があり、大量破壊兵器に転用される怖れのある物品が北朝鮮などに流れないようにしている「キャッチオール規制」が充分に機能しない。
(3) 韓国の審査体制は人数が少なく不充分だ。

 この3つがクリアされない限り、グループAからの除外はやめないということかと僕が訊いたら、「その通りです」と経産省の局長は言った。
 部会の内容は即日、親韓派を通じて韓国に漏れて、韓国が折れて「対話しましょう」と言ってきた。
 審査の人数も少しだが増やすと言ってきた。
 残りは(2)の法改正だが、文在寅政権にとってはハードルが高い。

 でも3つのうち2つまで満たし、12月4日にウィーンで日韓の課長らが準備会合をやった。
 16日には韓国が経産省に来て対話する。
 12月24日には日韓首脳会談をやるが、韓国の狙いは、年内に「日本は韓国を評価してグループA(ホワイト国)に戻しました。応募工、慰安婦の問題はこのままです」とアピールしたい。

 3つのうち2つまで韓国が埋めてくると、日本は反論しづらいと言う人もいないわけではないが、これ改善と言えるのか。
 あくまで輸出管理の問題なので、実際に韓国経由で日本の製品が北朝鮮の大量破壊兵器の製造などに使われてきた疑いが濃厚で、それを止めなきゃいけない。
 僕は自由民主党の国会議員として、韓国の復帰には反対。
 もともとホワイト国にずっと指定していたのがおかしかった。


(5)外務省文書 軍関与を補強 慰安婦

【共同通信によりますと、旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐり、関連する公文書の収集を続ける内閣官房が、2017年度と昨年度、中国の日本領事館と外務省本省の連絡内容を含む、新たな公文書23件を集めたことが分かりました。このうちの一部の文書について、専門家は「軍と外務省が国家ぐるみで慰安婦を送り込んでいたことがはっきり分かる」と指摘しています。23件のうち、中国にある日本領事館の報告書には、「陸軍側は兵員70名に対し1名位の酌婦を要する意向」とか「軍用車に便乗南下したる特殊婦女」などの記述がありました。「酌婦・特殊婦女」は別の報告書内で「娼妓と同様」とか、卑しい職業を意味する「醜業を強いられ」などと説明されていて、慰安婦のことを指しています。これらの文書は、1993年の河野洋平官房長官談話が認定した「軍の関与」を補強する資料と位置付けられそうです】

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