習近平国賓訪日に反対・米の足下見る北・香港デモ・原発処理水…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2019.10.07 Monday 19:15
くっくり


 それは僕らの民主主義側の概念であって、独裁国家にその概念を当てはめたら間違えるだけ。

 バリバリの社会主義と資本主義そっくりの制度、矛盾したものがなぜ運営できるかというと、全部強烈に独裁者が握ってるから。
 だから逆で、一国二制度で自治権を認めると言ってる以上は、強烈に共産党、しかも習近平国家主席が直接支配してないとあり得ない。
 だから香港政府の決定なんてない。
 全部、中国共産党の決定。

 その意味で、苦情が来るだろうが、これ笑えるニュース。
 アメリカ政府が非公式で言ってるのは、中国共産党の工作員がデモ隊に紛れ込んでいて、火焔瓶投げたり過激なことをやって、デモ隊を煽ってそれでペシャンコにすると。
 中国のおなじみの作戦をやってるだろうと。
 中国は1ミリも認めていないが、みんなそう思ってる。
 どうやって成り立つかというと、マスクや防毒マスクしてるから。
 それを取っちゃったら…。

 だからもともとは覆面禁止はあり得なかった。
 ところが、過激に走らせて、普通の香港市民の反感も買うという世論操作を明らかにやってたのが、それで済まなくなってきた。
 中国共産党が間違いなくショック受けてるのは、若い人が多いこと。
 香港は普通の世界と話が逆で、お年寄りほど民主主義になじんでいる。
 英国統治時代があったから。

 イギリスはアヘン戦争など滅茶苦茶やって実質的な植民地化だったから、きれいなことは言えないけれども、民主主義になじんで育ったのはむしろお年寄りで、若い人たちは香港が返還されてから四半世紀は経ってる。
 生まれてきた人はみんな中国共産党の教育を受けてきた、その若い人が本気で「反乱」をやっている。
 したがって中国共産党もこのままでは済まなくなってきて、覆面で工作員入れてたのにそれをやめろと言ってるわけです。

 今日の朝日だったと思うが、香港のデモはどんどん鎮まっていくという、ありがちな話を有識者が言っていた。
 が、この場合は習近平国家主席の個性。
 というのは、10月1日に中華人民共和国建国70周年、軍事パレードがめちゃくちゃ目立って。
 しかも地下街を改修したと日米に積極リーク。
 つまりパレードのミサイルはドンガラじゃなくて実弾載せてる、重みに耐えかねないので地下街を改修したという意味。

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