アイヌ新法・台湾視察・北方領土…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2019.09.09 Monday 19:18
くっくり


 
<今週のニュース項目>

 ※台風15号が昨夜から今朝にかけて関東を通過。
  青山さんのご自宅は窓枠の隙間から、風と雨がどっと入ってきたとのこと。


(1)要求104兆9998億円 20年度予算

 必ず言われるのが「防衛費が伸びてる」。
 令和2年度の防衛省の概算要求は5兆3222億円。
 安倍総理の再登板後に増えてはいるが、さして増えてない。
 諸外国と比べても少ない。
 先進国はGDP比2%あって当然。
 しかも日本ではほとんどが人件費と後年度負担(ローン払い)。
 すると防衛費は大幅に伸ばさないと、宇宙もサイバーもがら空きということ。

 僕が政治記者時代に、河本敏夫さんの派閥を担当してた。
 河本さんと意見が合わなかったのが防衛費のこと。
 「青山くん、戦車や大砲にカネかけられるかね!」と。
 僕は「違いますよ!国民の命にお金かけてるんです!」と。

 防衛費は戦車などにお金をかけるように見えるし、防衛産業との癒着も実際ある。
 が、生活が大事と言う河本さんに、「アメリカが守るのはアメリカ国民の命で、日本国民の命を守るのは当然日本の政治家で、河本さん、あなたです。私は記者としてそれを言うべき。お友達だから来てるんじゃない」と言ったら、「出て行け!」と。

 河本さんがおっしゃったこと、今も変わってないと思う。
 安全保障とか防衛費はのけ者、話の本筋じゃないように言われる。
 それは真っ逆さま、逆であって一番根っこ。
 まず安全を守らなきゃいけない。

 防衛費が足りないというのは、ほとんどが人件費と後年度負担だから、あえて言うと議論の余地は少ない。
 より確保した上で、それが例えば奇妙な癒着を生んでないかというのも徹底的に監視しないといけないし、防衛費が悪者扱いされるのをどうにかしなきゃいけない。
 そうするとやっぱり敗戦後教育、オールドメディアの報道ぶりも全部合わせて考えなきゃいけない。

 同時に、わが自衛隊はとても謙虚。
 謙虚な姿勢を続けなきゃいけないが、それと同時に、国会で責任持って証言してもらわなきゃいけない。
 内局だけでなく、当然、制服の自衛官が国会で証言できなきゃいけない。

 国家の安全保障について考える部門のトップ(国家安全保障局長)の谷内正太郎さんという外務省の人だったが、今後も外務省を握ると思われたら、外れるんですよね。

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