北ミサイルは内向きの花火・旧宮家男子の数は政府機関の調査(項目のみ)…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2019.05.06 Monday 19:06
くっくり


 
<今週のニュース項目>

(1)「いずれ安倍総理と会う」 金委員長

 ☆2月のベトナムでの米朝首脳会談後、日朝の水面下交渉がアメリカが間に入る形で進められてきた。
 ☆米朝決裂したため、北朝鮮が打開策のひとつとして拉致事件を取り上げざるを得なかった。

(2)日朝会談「無条件で開催」 安倍総理

 ☆共同通信の記事では「日本の孤立を避けるため」となっているが、実質的には(1)が理由。
 ☆今まで条件付きで会うと言ってきたのは、外交のイロハである「足して2で割る」をやるため。
 ☆拉致被害者救出について「ある程度進展が認められれば首脳間でそれを確認する」という建て付けにしていたのを、「首脳同士の話し合いで解決する」にハードルを下げたのであり、賠償金を必ず払うとかいうことではない。

(3)北朝鮮発射は新型ミサイル 韓国国防省

 ☆ロシアの弾道ミサイル「イスカンデル」の改良型でほぼ間違いない。
 ☆弾道ミサイルは国連制裁の対象なので事実上アウトだが、他のロケット砲なども混ぜて撃っているので、どうなるか。

(4)飛翔体発射で日米外相が電話会談

 ☆その後に合衆国政府の専門機関も「イスカンデル」だろうとなったので、外相レベルを超えて首脳レベルの協議にもうなっている。
 ☆国連制裁決議違反だから、日本は「うちに届かないから知らない」というわけにいかない。
 ☆しかし水面下で日米朝の交渉やってるから話が複雑。
 ☆複雑になってるから金正恩委員長がパフォーマンスをしたという見方もできるが、一番肝心なことは北朝鮮の体制危機。
 ☆今回の発射は外向きじゃなく、内向きの花火。
 ☆軍への引き締めもあるが、ちゃんと軍の面子も考えてますよという、内向きのポーズが今回は極めて強い。
 ☆日米のトップの判断が問われる。体制温存に手を貸すのか、中露が同意できる範囲内で体制を変えることも考えるのか、重大な分かれ道。

(5)北朝鮮への譲歩に反対 拉致家族 米で訴え

 ☆今日申し上げた水面下の動きとぴったり波長が合った、優れたタイミングの行動。
 ☆横田拓也さん、飯塚耕一郎さんが訪米。ご家族の高齢化で兄弟子供の世代に。
 ☆トランプ大統領の本気を感じるのは、今度の訪日でご高齢の家族にも会う。

(6)尖閣周辺に中国船 23日連続

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