ドナルド・キーンさんの言葉を振り返る

2019.03.30 Saturday 00:32
くっくり



 私は今年で九十歳になります。「卒寿」です。震災を機に日本人になることを決意し、昨年、帰化の申請をしました。晴れて国籍がいただけたら、私も日本人の一員として、日本の心、日本の文化を守り育てていくことに微力を尽くします。新しい作品の執筆に向けて、毎日、勉強を続けています。

 勁健(けいけん)なるみなさん、物事を再開する勇気をもち、自分や社会のありかたを良い方向に変えることを恐れず、勁く歩を運び続けようではありませんか。

2012/1/7付:【東日本大震災-10】外国人から見た日本と日本人(32)より再掲)


 最後に拙ツイッターから、もうひとつ、忘れられないキーンさんの言葉。
 2015年10月10日に放送されたNHKスペシャル「私が愛する日本人へ 〜ドナルド・キーン 文豪との70年〜」に出演された時のものです。
 この番組が、私がキーンさんをテレビで拝見した最後の機会だったかもしれません。

NHKスペ、ドナルド・キーンさん「日本は良い方に来たと思うが自分たちの伝統に興味がないのはひとつの弱点。一番良いのは過去のものの良さを勉強して知って自分のものにして、特別な愉しみを得ること。伝統は時々隠れている、見えなくなる。しかし流れている、続いている。それは日本の一番の魅力」

— くっくり@六四天安門事件 (@boyakuri) 2015年10月10日

 ツイッターは文字数制限があるので、一字一句この通り言われたのではないと思いますが、「伝統は時々隠れている、見えなくなる。しかし流れている、続いている。それは日本の一番の魅力」というのは、すごく文学的な言い方で、でも分かりやすいなあと思いました。

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