米朝首脳会談決裂も日本は全く楽観視できない…青山繁晴「虎ノ門ニュース」(夜)

2019.03.05 Tuesday 01:12
くっくり



・安倍総理はトランプさんの決断を全面支持と言うしかないが、さすがに浮かれたところは感じられない。今後トランプさんとの対話で安心できるかというとそういう状況ではない。

・米韓の軍事演習を断念した理由を、トランプさんはお金がかかるからと言う。お金と言うところに日本も他の国も不安を感じざるを得ない。今までお金をかけてやってきたのは、北朝鮮に正しいメッセージを届けるため。メッセージ代、コミュニケーション費用みたいなもの。それを中止するということは違うメッセージを送ってる。

・会談決裂後に米軍と話したが、軍事オプションの可能性高まるから、米軍はお金をかけて準備をまた整えつつあるが、基本的には全体で言うと、来年11月の大統領選挙に間に合うように北朝鮮と妥協したいというのは読みとれる。最大のメッセージがこの軍事演習の中止。

・とりあえずの中止ではなく、今までやってた演習は、トランプ政権でいる限りは中止。北朝鮮にもメッセージは届いてる。

・北朝鮮は会談を「成功」と報道してるが、必ずしも自分たちの都合の良いように話をしてるとは言えない。

・インテリジェンスも含めて、僕が取りに行く情報の中で一番信頼できる部分で言うと、金正恩はすごく落ち込んでるというのがアメリカの捉え方。落ち込んでる証拠として、米朝会談後にベトナム側が用意してた、特にアメリカの企業ベースの協力が入っている経済視察日程を、全部キャンセルした。

・列車で中国を通ってベトナムに行ったのは、後ろに中国がついてるのをアメリカに見せつけるためだったが、プラスアルファがあって、ベトナムで米朝会談で合意して経済開発を見た後に、帰りは北京に寄って、米朝会談の成功は中国あってのことっていうのを賑々しくやるはずだったのが、北京にも寄らなかった。

・独裁者は落ち込んで帰ったが、記者会見した李容浩外相が、要は我々は主張を今後も変えないと。突っ張って言ってるというよりは、実態は、トランプさんの様子に、むしろ2回目の会談で突っ張らずに、3回目まで延ばして、トランプさんの大統領選がもっと近づいた方がいいという、したたかで冷静な判断。

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