国益損ねる共同通信の北方領土報道…青山繁晴「虎ノ門ニュース」(付:レーダー照射で防衛省が最終見解)

2019.01.22 Tuesday 00:55
くっくり


 すぐ目の前を囲んでいる国はずっとこうなんですよ。

 で、これはしかし公平に申し上げなきゃいけないのは、じゃあこういう4カ国の責任だけかというとそうじゃなくて、日本がこの74年間もずっとそれに沿うかのような教育をしてきて、特に我が古巣の共同通信は、日本の代表通信社として、そのようなニュースを垂れ流してきたわけですよ。
 僕も19年間はその責任の一端があるけども、ずっと記者時代は抵抗して……。

 話をだんだん戻していくとですね、ただ北方領土っていうのは、ネットで見ていただいても、交渉が複雑で、やたらいろんな経緯があったに見えるんですけど、骨になってるところは実はものすごく単純であって、第二次世界大戦の結果じゃないと。
 第二次世界大戦の結果、日本が降伏したら、その降伏に付け込んで、一平ちゃんがさっき指摘された通り、もう無抵抗になってる…、無条件降伏っていうのは、軍が全部無条件に、自分が襲われてても武装解除して武器を差し出すと、いう意味だったんですよ。

 だから中国でもそれが起きましたが、この千島列島で言うと、一番北の占守島(しゅむしゅとう)っていう島で、強い戦車部隊がいて、そしてソ連軍は実は弱かったから。
 ソ連の主力はあくまでナチに対抗するために、あの大きなユーラシア大陸の西側にいて、こちらの極東は弱いから、弱いソ連軍が入ってきたんで、実は占守島で戦車隊は勝つことができるけれども、あえて一旦は、戦争が終わってから攻めてきたから、自分たちの保身ではなくて、日本軍の保身ではなくて島民の方々を守るためにね、無線機まで外してたのを戦車に戻して迎え撃つ準備をしたけれども、しかし私たちの文化として、真っ先に私心を捨てられる天皇陛下が、昭和天皇、当時の今上陛下が降伏だとおっしゃっていたから、戦車隊も自分で武装解除したわけです。
 まさしく無条件降伏をきちんと守ったわけですよ。

 そこをザーッと入ってきながら、婦女子を強姦し、あるいは強姦した後に殺害し、という戦争犯罪行為、戦争が終わってる上で戦争に付随した犯罪行為を行いながら、ここ(北方四島)まで来て、そしてアメリカの圧力でかろうじてここで止まったっていうのは…。
 いいことと悪いことは一体だから、アメリカ軍の占領いうものが進んでいかなければ、おそらく下手するとこの東京まで、ソ連領になって、ドイツの悲劇と同じことが日本で起きてもおかしくなかったっていう歴史ですから。

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