【過去】ドイツ移民政策の明暗に学ぼう!中国人大量割り込みが日常風景になる前に
2018.11.05 Monday 19:28
くっくり
もちろん、ドイツ人の失業者を優先的に雇用しようという動きはある。しかし、実際問題として、失業中のドイツ人の中には、企業側が欲しい人材が少ない。当たり前のことではあるが、雇用は頭数が合えばよいというものではないのだ。
いずれにしても、前述の東欧4カ国からは、単純労働者から医者まで、様々な職種の人々がやって来る。10年の統計では、ドイツで働くルーマニア人とブルガリア人は若く、しかも40%が大卒、つまり、極めて質の良い労働力だ。また、ここ数年は年金危機のため、イタリアやスペインなど南欧の優秀な人材も集まって来た。こうした外国人の流入は、企業はもちろん大喜びだし、政府も、税収が増え、社会保障や年金の健全な運営にも繋がるとして大歓迎だ。EUの原則は、「人、物、お金、サービスの自由な移動」であるから、この減少はEUの成功の表れともいえる。
また、EU以外の国の労働者も多い。トルコ人はもちろん、旧ユーゴ、そして、チュニジアやモロッコなどアフリカ人も多く定着している。労働者を斡旋する業者は数々あるし、ゼネコンや大企業は、そのための独自の子会社を持っていることも多い。
労働力が足りないと経済は停滞する。少子化はそう簡単に解決しそうにはないし、賃金が上がれば、国際競争力が落ちる。しかし、産業は停滞させるわけにはいかない。その瀬戸際のドイツを救ってくれているのが外国人なのだ。ドイツ社会の外国人への依存度はすでに高い。
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突出する犯罪率
一方、外国人がもたらす欠点も無視できないほどふくれ上がっている。EUには国境がないため、必要とされている人々だけでなく、招かれざる人々も大挙してやってくる。その典型が、ルーマニアとブルガリアのロマ(ジプシーという言葉は差別語なので使わない)。つまりこの2国からは、良質の労働者とロマの両方がやってくるというわけだ。
現在、西ヨーロッパ全体で、ロマの物乞いが急激に増えている。シュトゥットガルトでも、乳児を抱えた女性や重度身障者の男性などが道端に座っている。以前は見なかった光景だ。犯罪や社会福祉受給が目的の入国者も多く、それぞれ“犯罪ツーリスト”、“福祉ツーリスト”などと呼ばれている。いずれも背景に、国際的な犯罪組織が潜んでいるという。
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