今年の広島・長崎原爆の日は米朝首脳会談の失敗を考える日…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2018.08.06 Monday 19:26
くっくり


 どうしてだと思います?
 実はもう終わってるんですよ。

 これね、物事は複雑じゃないと僕はいつも申し上げてるでしょう?
 評論家は、特に経済は難しく言うのが仕事だから、信じちゃダメ。
 これは話は簡単で、やり合ってるってことは、やり合いができてるっていうのは、米中の貿易が対等な場合ですよね。
 中国がアメリカに売ってるのと同じ分だけ、中国が買ってれば、それはお互いにぶつかるけれども、倍以上なんです、アメリカの方が。
 倍以上、中国から買ってるわけです。
 だから中国は報復がもうできないんですよ。
 やりたくないとかじゃなくて、やれるものがもうなくなってしまったんです、実質。

 それで実はえらいことになってきたのは、貿易ができないという以前に、人民元がドーンと下がってるんですよ。
 世界中、円以外は下がってる。
 なぜかというと、アメリカはトランプさんがバブル作ったから。
 口バブル、減税やりますっていう。
 財源の心配せずに減税だけ先行させてるから、だから今のうちに、そのうちひっくり返るかもしれないから、今のうちに物を買おうというのがアメリカ人。
 日本人は今のうちに貯金しとこう、となるが。

 だからアメリカの景気良くなってるということは、インフレ。
 それでアメリカの中央銀行にあたるFRBは金利を高くしてる。
 利子を沢山集めるからドルが市中に少なくなる。
 今までたとえば人民元など他の通貨を持ってたやつをドルに替えれば、利子がつく。
 だからお金がアメリカに集まってる。
 人民元がむちゃくちゃに下がってきて…。

 たとえばアメリカと中国が裏で取引して、オバマ政権の時のように中国のものをアメリカが買ってくれるのが支えになってたのに、その支えがなくなったから、ドーンと落ちてる。
 これは下手をすると世界恐慌につながりかねない。
 それが本当のマーケットの見方で。

 それを共産党が人民元を安くせざるを得ない面もある。
 つまりもう関税かかってる。
 アメリカに売ってた物を捨てるわけにもいかない。
 値段上げるか、利益少なくするか、両方とも嫌なら、要するに人民元安にして、為替の操作でその分を吸収するというのをやらざるを得ない。
 共産党は一時期まで下げようとしてたが、その前からよけい下げられて、今度、支えようとしても支えるものがない。

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