産経新聞的ちょっといい話(6)(読者投稿欄より)

2018.07.28 Saturday 00:38
くっくり



 賢明な人は、怪しげな話の中にある嘘を見抜いて、逆に楽しんでいる。
 だが、正直な人は、メディアの情報にだまされてしまうのだ。
 実に罪作りな話である。


【モリカケに放った母の一言】
 2018.6.6
 元会社員 松本耕一郎(67)

 91歳の母と一緒に、衆議院や参議院で行われている予算委員会のテレビ中継をよく見る。

 母はよく「安倍さんは辛抱強いね。私が安倍さんだったらこう言うね」と話す。

 「国を思い、国を背負っているのに、あなたたちが思っているようなことはしていない。していないものはしていない。無礼者め、下がりおれ」

 続けて、「この年まで生きてくると、人の本質がよく分かる。あの人は受け狙いで言っている。この人は本当に国のことを思っている」とも言う。

 「森友」「加計」は何が問題なのだ。
 反対する国民もいれば、喜ぶ国民もいる。
 「モリそば」「カケそば」も、時間を費やし過ぎたら、そばの味がしなくなって、おいしくない。

 野党は、決着方法を一刻も早く考えないと、自らの政党の命運にもかかわって来ると思う。
 91歳の嫗(おうな)にここまで言わせてはならない。


【王貞治さんの「二礼」に感動】
 2018.7.20
 無職 丸山勝也(77)埼玉県川口市

 私の母校、岡谷工は諏訪蚕糸学校時代の昭和5年夏、甲子園大会で準優勝した長野県の強豪校だった。

 半世紀以上も前に遡(さかのぼ)るが、当時、王貞治さんが所属する早稲田実(東京)と岡谷工の練習試合が信州で行われた。
 投打に優れる王さんは全国でも評判の有名選手だった。
 在校生の私たちはその雄姿を一目見ようと大挙して観戦した。

 試合中、投手の王さんは岡谷工の打者に死球を与え、脱帽して一礼した。
 通常の光景だが、驚いたのはその後である。
 岡谷工の攻撃イニング終了後、王さんは同校のベンチ前に駆け寄り、改めて深々と頭を下げたのだった。
 帽子をポケットにねじ込み、一礼する姿が脳裏に刻まれている。

 汚いヤジで悪評高かった私たち応援団が、全員で大きな拍手を送った。
 以後、私は王さんの大ファンとなり、今日に至っている。
 

【戦火に倒れた同窓生を思う】
 2018.1.12

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