拉致問題で安倍政権危機。核問題で日本危機。根幹先送りと米国任せのツケが回ってきた…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2018.07.17 Tuesday 01:16
くっくり




(7)トランプ氏「NATO離脱せず」 各国に負担増要求

(ざっくりまとめ)

 トランプ大統領が登場する1年半前までいろんな大統領がいたが、アメリカ大統領がわざわざ「NATO離脱しない」って言ったっていうのは…(一同笑)。
 世界が逆さまに、もうなったんですよ。
 難しい話じゃなくて、NATOは日米安保条約と同じで中心はアメリカで、実質、アメリカが指揮命令系統をコントロールしないと機能しない。
 だから離脱するも何もなくて、アメリカが脱けてしまったらNATOはあり得ない。

 アメリカ建国から242年しか経ってない。
 アメリカが世界の面倒を見るようになったのは、1941年に日本が真珠湾攻撃してから。
 トランプさんはシンプルに元のアメリカに戻ると。
 相手がNATOだろうが何だろうが。
 第二次大戦の勝者はアメリカだけで、世界の仕組みは戦後全部アメリカが決めてきた、国連も含めて。
 これをトランプさんは全部やめると。

 最終的には国連の解体。
 これは日本にとっては目の覚める話。
 もう敗戦国でないんですよ。
 このものすごいチャンスはものすごい危機と表裏一体。
 憲法9条が何で許されるかというと、全部アメリカにお任せしたから。
 そのアメリカがなくなったら、じゃあどうやって守るんですか。

 人の世は、最大の好機と最大の危機がぴったり一致して出てくるので、これが自由民主党と安倍内閣の肩に降りかかってる、あるいは野党も含めて国会に降りかかってる。
 これどんどん起きていく。
 今、わざわざ離脱しませんと言わなきゃいけないってことはね。
 もともとあり得ないことをわざわざ、そうですよ、ありませんと言ってるってことは、やがてそうなる。
 但しトランプ政権はあと2年半しかない。
 再選されるかどうかで、世界を分ける。
 中間選挙がアメリカのローカルな話でなくなってしまった。


(8)金正恩氏書簡を公表 トランプ氏評価

(ざっくりまとめ)

 6月12日の米朝首脳会談での合意は抽象的で、後は実務協議やると言ってたのが全然始まらない。
 遺骨問題という今までやってた問題すら、北朝鮮は約束の日時に出てこない。
 そういう状態の中でしびれを切らして、ポンペイオ国務長官が訪朝したが、金正恩委員長に会えない。

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