ハンガリー出身女性が見た日本…川口ユディさん「正論」18年3月号

2018.07.14 Saturday 00:47
くっくり



【子供時代のことですが、私は実はたった一度だけ、小野田さんを直接お見かけしたことがあります。かなり遠くからですが。
 (中略)当時私はまだほんの10歳でしたから、小野田さんという人を、「戦争が終わったのを知らずに30年間もジャングルで苦労した可哀想なおじさん。でも日本に帰れて良かったね」という感じで見ていたんじゃないかと思います。
 小野田さんが決して「可哀想な人」ではなく、任務に忠実だった根っからの「サムライ」だったことを知ったのは、だいぶあとになってからでした】

 小野田さんを可哀想と感じた私のような人間がいたり、もっと言うと小野田さんの評価が日本人の間でもきちんと定まってないように見えるのは、やはりユディさんの言われるように日本のメディアや教育がおかしいからなんでしょう。

 軍人=悪人と学校で教えてきたから。
 メディアもそう印象づける報道をしたり、ドラマを作ってきたりしたから。

 ユディさんの言葉を借りれば、「戦争でこの国のために頑張ってくださった方に対して、ありがたいと思う気持ち」を自然と持てるような教育なり、メディア発信なりが、戦後ずっとされてこなかったから。


【追記 7/14 12:45】
 川口ユディさんの考え方の源泉となっているのは、母国ハンガリーでの経験。
 ハンガリーも日本のように左翼系(ソ連)の影響が色濃い教育。
 ユディさんは歴史を親御さんやおじいちゃん・おばあちゃんから勉強しました。
 ハンガリー人はそういう人が多く、学校で教える歴史は嘘だとみんな知っていたそうです。
 09/5/30付:外国人から見た日本と日本人(11)のユディさんの項を参照。


 川口ユディさんはネットでさまざまな発信をされています。
 興味を持たれた方はぜひアクセスしてみて下さい。

★川口ユディさんのサイト
 https://judittokyo.com/
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