アメリカにお願いする時代は6月12日で終わった…青山繁晴「虎ノ門ニュース」(付:大阪北部地震)

2018.06.19 Tuesday 00:56
くっくり


 なんでアメリカがそう考えられたかと言うと、ちょうど去年の秋頃にアメリカ軍の攻撃態勢が完全に整ったんですよ。
 しかもそれが北朝鮮に漏れた形跡をつかみました。
 サイバー同士のやり取りで。
 それらを総合するとアメリカに届く核は作らないって意味かなと。
 ということはですね…。

(月刊Hanadaの締め切りが迫って大変な話。省略)

 原稿にちょうど書いてることを申せばですね、今の話で言うと、トランプさんが、米朝首脳会談に臨む時の目的がそれで変わってしまったんですよ。
 要するに、そりゃ高望みすれば色々ありますよ。
 同盟国の日本のケアもしたいとか、それからトランプさんはもうはっきり言うと韓国ほとんど無視してるけど、ま、韓国の文在寅大統領の立場も考えようかとか色々あるんですよ、高く望めば。
 でもこの土台というか最低限やんなきゃいけないことは、あなたが、金正恩委員長が、去年の11月に、未完成なのに核は完成したって言ったのはつまり、アメリカに届くやつは完成させない、それは放棄しますということで間違いないですなと。
 それさえ確認できればいいわけですよ。
 それは確認したんですよ。
 合意文書だけじゃなくて、実は非公開の会談の中身、あれから6日経って、僕のところにも随分入ってきました。
 これは金正恩委員長は間違いなく、アメリカ側の表現によるとですね、あんまり言うと情報源に繋がるけど、definitelyって言ってるわけです。
 間違いございませんって言ってるわけです。

 実際アメリカ側はそういう風に判断してるんで、これは目的、達したわけですよ。
 つまりそこで取引成立ですよね。
 そうすると話はかなりシンプルになってて、その非核化っていうのもアメリカに届くやつはもう作る能力を全部捨てるんだなと、いうことさえ確認できればいいってなったから、いわばこの部屋全体を取引と考えたとすると、この机を確保することはできたから、その分のおやつをあげるわけですよ。
 それが目の前の8月に迫ってる。
 もうほとんど時間がない、米韓合同軍事演習なんですよ。
 で、春と夏にいつもやってたやつの、とりあえず目の前に迫った夏は中止すると。

 だから話を元に戻すと、ハリス司令官が言ってるのは、北朝鮮がとりあえずトランプさんに確認した、そのアメリカを攻撃する核は持たないってことが本当にできるかどうかを見守るためには、いま合同軍事演習で叩くんじゃなくて、これは一旦中止をして、本当にやるかどうかを見ましょうと、当たり前のこと。

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